「中学生3人が職業体験で来たんだけど、初日から遅刻するし仕事中も舐めた態度だった」
朝、3人が店にやってきた。男子中学生はポケットに手を入れ、女子2人は髪をいじりながらくねくねと歩く。挨拶代わりの遅刻に、早くも私は唖然。これまで5年間、このスーパーで体験生を見てきたけど、初日からここまでひどい生徒は初めてだ。
オリエンテーションで店内を案内しても、男子はダルそうに歩き、女子はおしゃべりに夢中。客がいるのに、平気で「立ってるだけでお金もらえるのかも」とか「授業より楽」と失礼な発言を繰り返す。品出しを教えようとしても、男子は商品を裏返したり斜めに置いたり。注意すると「めんどくせー」「モチベーション上がらない」と平然と言い放つ。
店長は最初、注意をせず「大目に見てあげて」と静観。社員たちは内心呆れながらも笑って対応するしかなかった。
午後になっても状況は変わらず、男子はゲームで寝不足と告白し、翌日も遅刻する可能性を宣言するほど。
最終日の夕方、私は3日間の報告書をまとめた。赤ペンで大きくバッテンを入れ、封筒に入れて学校に送る。後日、体験生の母親たちが店に来て「娘の評価がひどい」と泣きつくが、事務所で報告書を確認し、防犯カメラ映像を見せると、3人は面食らった様子で黙るしかなかった。
結果、体験はただの練習ではなく、内申点や進学にも関わる重大な評価材料だったと知る。舐めた態度の報いは避けられず、彼らは深く落ち込み、親も一緒に反省することになった。
初日は笑えないほど酷かったが、最後には「社会の現実」を体験させる意味で、きっちりと結果を示すことができた瞬間だった。