数年前の冬、爆弾低気圧が猛威を振るったある日、旦那の伯父宅は一晩で1.5メートルもの雪に埋もれた。連休だったこともあり、我が家は普通に過ごせたため、一泊二日で応援に向かうことになった。到着すると、旦那はすぐに雪かきに取りかかった。
私は叔母さんと台所で料理や買い出しを手伝いながら、旦那の働く姿を窓越しに見守った。軽トラを使って雪を何度も捨て、庭も駐車場もきれいになっていく。その集中力と根気に、思わず感心する。
しかし作業が終わるや否や、旦那は突然「帰ろう」と言い出した。まだ夕飯の準備も終えていないのに、彼は急いで車に乗り込む。私は首を傾げ、「そんなに急いで一体どうしたの?」と尋ねた。
すると旦那は、少し不安げな表情で言った。「お前…気付かなかったの?」その声に戸惑いながらも理由を聞くと、雪で塞がった通り道や、屋根の雪下ろしが崩れる危険があることを察知していたのだと分かった。家に帰る判断は、まさに正解だった。
私たちは車を走らせながら、静かに冬の空を見上げた。外はまだ雪が舞っているが、家の中に戻った安心感と、旦那の冷静な判断力に、思わず胸が温かくなる。たった一日の雪かきだったが、その判断があったからこそ、私たちは無事に家路につくことができたのだ。