
私は由美、28歳のOL。引っ越しを控えた友人の梨花に「車を貸してほしい」と頼まれ、普段から仲が良かったこともあり快く了承した。ただ一つだけ、「ガソリンは入れて返してね」と軽く伝えておいた。梨花も「もちろん!」と明るく返事をしていた。
しかし、車が返ってきたとき、ガソリンはほぼ空。メーターを見た瞬間、思わず言葉を失った。せめて少しは入れてくれると思っていた分、正直モヤモヤしたが、責めるのも気が引けて「仕方ない」と自分に言い聞かせ、黙って給油した。
それから数日後、梨花から再び「車を貸してほしい」と連絡が来た。内心「また?」と思ったが、前回のことがどうしても引っかかっていた。今回は同じことを繰り返したくないと考え、思い切って「貸すのはいいけど、今回はガソリンちゃんと入れて返してね。前回ちょっと気になって」とやんわり伝えた。
梨花は少し驚いた様子だったが、すぐに「わかった!」と返事。その後、返ってきた車はしっかり満タンになっていた。
以降も貸し借りは続いたが、ガソリンのことはお互い自然に気を配るようになり、以前のようなモヤモヤはなくなった。
この出来事を通して、私は「我慢するだけでは関係は良くならない」と実感した。相手を思いやることも大切だが、自分の気持ちをきちんと伝えることも同じくらい大事。ほんの一言の伝え方で、関係はより良いものになるのだと学んだ。