育児に疲れ、昼寝をしていた私に、夫が花瓶の水をぶっかけてきた。目を覚ますと、夫は出張に出かける準備をしていて、「家に帰るまでに部屋を片付けとけ」と冷たく言い放った。その言葉に耐えきれず、私は一計を案じて家を売却し、引っ越すこと(続)
2026/04/23

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目を覚ました瞬間、全身がびしょ濡れだった。
目の前には、怒りに顔を歪めた夫・勇が立っている。
床には割れた花瓶。そこで私は、夫に花瓶の水をかけられたのだと理解した。

「俺が働いてる間に昼寝かよ。家に帰るまでに部屋を片付けとけ」
夫はそう吐き捨て、出張の荷物を持って出て行った。
私は「はい、綺麗にしておきます」とだけ答えた。

双子の翔太と京子は隣の部屋にいた。そこには、子供たちの耳を塞ぎながら泣いている母の姿があった。
実はその日、祖母が施設に入ったため、母が手伝いに来てくれていたのだ。

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母は私を抱きしめ、「よく耐えたね」と言った。
その言葉で、私はようやく離婚を決意した。

翌日、私は元職場へ相談に行った。
上司の加藤さんは私の復職を快く受け入れ、さらに夫が取引先の女性と浮気していることまで教えてくれた。
私は証拠を握り、夫の帰りを待たずに動き出した。

数日後、夫から会社に呼び出された。
私が復職すると知り、慌てたのだ。
職場で私は夫に離婚届を差し出し、浮気の件も告げた。

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夫は顔を青くして否定したが、周囲はすでに知っていた。

その夜、夫から泣きそうな声で電話が来た。
「家がないんだよ! どうなってるんだ!」
私は静かに答えた。
「売ったの。名義は私だし、お金を出したのも私だから」

夫の出張中、母が不動産屋に連絡し、家を売却してくれていた。
土地目当てだった業者はすぐに解体し、私たちは新しい家へ引っ越した。
私は電話口で笑った。
「約束通り、綺麗にしておいたでしょ。見違えるほどね」

その後、離婚は成立。慰謝料と養育費も決まった。


私は母と双子と暮らしながら職場復帰した。
育児は一人で背負うものじゃない。
そう実感しながら、今は穏やかな毎日を取り戻している。

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