「ヨーグルト1個なんで先いいですか?」スーパーのレジで割り込みを頼まれた私が断る→前の人がOKしたので“ある一言”を言った瞬間、レジ列の空気が一変した話
2026/03/31

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「私これだけなんで、先いいですか?」

夕方のスーパー。
レジは長蛇の列だった。

私はカゴを持って、
その列の真ん中くらいに並んでいた。

そのとき、後ろからニコニコした年配の女性が近づいてきた。

手にはヨーグルトが一つ。

「これだけなんで、先にレジいいですか?」

確かに少ない。
でも――

後ろを見ると、
まだ何人も並んでいる。

私が譲れば、
その人たち全員を飛ばすことになる。

だから私は普通に言った。

「すみません、並んでください。」

女性は一瞬固まった。

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でも諦めなかった。

今度は私の前の男性に同じことを言った。

「これだけなんですけど、先いいですか?」

男性は少し迷った顔をして、
「ああ…いいですよ」と答えた。

その瞬間、
「やっぱり譲るべき?」
という空気が流れた。

そこで私は静かに言った。

「いいですよ。」

二人がこちらを見る。

私は続けた。

「その代わり、その方の代わりにあなたが最後尾に並び直してください。」

一瞬、空気が止まった。

男性は固まり、
女性の笑顔も消えた。

私は淡々と言った。

「その人を先にするなら、その順番をあなたが引き受けるってことですよね。」

後ろから声が上がる。

「確かに。」

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「順番ですからね。」
「それが公平。」

列の空気が一気に変わった。

女性は周りを見て、
気まずそうに小さく言った。

「……じゃあ、並びます。」

そして静かに最後尾へ歩いていった。

後ろから誰かが笑いながら言った。

「それが一番早いよ。」

どうやら――

「これだけなんですけど」という必殺技は、
その日は通用しなかったらしい。

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