ある日、娘が学校で使う消しゴムが欲しいと言いました。私は財布を確認すると、一万円札しか入っていなかったので、その一万円札を娘に渡し、近くの雑貨屋に行かせました。
数十分後、娘が帰宅しましたが、お釣りが800円しかありませんでした。「消しゴムだけ買ったはずなのに、こんなに少ないはずがない」と思い、私は娘に問いただしました。娘は泣きそうな顔で「うん」と答えました。
私は直接雑貨屋に向かい、店員に事情を説明しました。「娘が一万円札を渡したはずなのに、お釣りが800円しか戻らなかった」と。しかし店員は冷静に「受け取ったのは千円札です」と主張しました。
私は声を荒げ、「お前盗っただろ!」と問い詰めました。店員は渋々自分の財布から一万円札を取り出しましたが、納得できずさらに「嘘を吐くな、お金を返して下さい」と大声で言い続けました。
その時、警備員が仲介に入りました。店員は「返金詐欺だぞ!」と叫び、娘は泣きながら「お母さん、ごめん、私のせいだ」と告白しました。
警備員は叱り、店員は逆上しながらも自分の財布から一万円札を出し、「これで満足か、詐欺師!!」と戻していきました。
夜、私は重い気持ちで過ごしましたが、娘は「お金が返ってよかったじゃん。もうあの店には行かないから」と励ましてくれました。
翌日、本社にクレームを入れましたが、対応は冷たく「お互い様」と言われ納得できませんでした。しかし家計簿をつけていると、1万円ほど多く残っていることに気づきました。実際、娘が渡したのは千円札だったのです。
私は自分の行動を後悔し、冷や汗が止まりませんでした。この出来事は、家族や他人を疑う前に、まず冷静に事実を確認することの重要性を教えてくれました。私はこの秘密を墓場まで持っていくと決めました。