義実家に行くたび、私はなぜか深い眠りに落ちた。
目覚めると頭が重く、服のボタンがずれている。
夫に聞くと、毎回笑って言った。
「低血糖だよ。考えすぎ」
でも違和感は消えなかった。
ある日、私はスマホの録音をこっそり起動したまま眠ったふりをした。
帰宅後、音声を再生した瞬間、全身が凍った。
義母の声。
「これでまた黙るでしょ」
夫の声。
「証拠なんて残らない」
私の飲み物に何かを入れていたのだ。
しかも服を乱し、私を“おかしい嫁”に仕立てるつもりだった。
私は震える手で録音を保存し、病院で検査。
そのまま警察へ行った。
「低血糖」ではなかった。
眠らされていたのは、私の心ではなく、夫への信頼だった。