職場のBBQの日。
イジメをよくするA子が、いつものように張り切って声を上げた。
「足りない食材、買ってきます!」
私は心の中で「また自分だけ張り切るんだ…」とため息をついた。
そして、ちょうどそのタイミングで、すぐ近くの交差点で派手な事故が起きた。
私(A子か?ざまぁw)
つい、そう思いながらも好奇心に駆られ、事故現場へ足を運んだ。
すると、驚いたことに、車の中にはA子の姿はなかった。
どうやら彼女は事故には巻き込まれていないらしい。
けれど、そこには別の人々が立ち止まり、助けを求める声が飛び交っていた。
瞬間、私の心に変化が走った。
「あれ、ざまぁなんて思うべきじゃないのかも…」
笑いを浮かべてしまった自分が恥ずかしくなるほど、現場は真剣そのものだった。
人の不幸を願った瞬間、自分の心の醜さがはっきり見えたのだ。
結局、事故は大事には至らず、救急隊員が来て安全に処理された。
A子も食材を買い終えて、何事もなかったかのように戻ってきた。
その瞬間、私は深く考えた。
イジメや小さな憎悪で誰かを願うことは簡単だ。
でも、実際の事故や不幸の前では、そんな感情は無意味で、むしろ自分の心を汚すだけだ。
あの日の交差点は、私に「人の不幸で喜ぶな」という当たり前のことを思い出させてくれた。