87歳の義母の介護をする私に夫「愛人が妊娠した。離婚してくれ」私「いいわよ。介護頑張ってね」夫「は?介護は続けろよ!」私「イヤよ。それにその愛人(続) 」
2026/05/13

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私の名前は高木佐子。夫とは30年間連れ添ってきた。

私は結婚してからずっと夫を支え、義母の介護も一人で引き受けてきた。義母の体調が悪化した時には仕事も辞め、毎日付きっきりで世話をしていた。

大変だった。それでも家族として一緒に生きていけるなら、それで幸せだと思っていた。

だが、ある日。夫が突然、冷たい声で言った。

「愛人が妊娠した。離婚してくれ」

私は一瞬、頭が真っ白になった。30年積み重ねてきたものが、一言で崩れ落ちた気がした。

しかし不思議と涙は出なかった。

夫は気まずそうに視線を逸らしながら続ける。

「お前を愛してないわけじゃない。でも、彼女が妊娠した以上どうしようもないんだ」

私はその言葉を聞きながら、ただ冷めた気持ちになっていた。

私は30年、何だったのだろう。義母の介護も、家のことも、全部一人でやってきた。

なのに夫は、別の女を選んだ。

私は静かに答えた。

「いいわよ」

あまりにもあっさりした返事だったのだろう。

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夫は驚いた顔で私を見た。

きっと泣き叫ぶと思っていたのだ。

夫は戸惑いながら聞いてくる。

「……本当にいいのか?」

私はため息をつきながら頷いた。

「もちろん」

そして、淡々と続ける。

「でも、お義母さんの介護はあなたが頑張ってね」

その瞬間、夫の顔色が変わった。

「は?お前が続けろよ。俺には無理だし、彼女にもやらせるつもりはない」

私はその言葉に呆れた。

今まで全部私に押し付けておいて、離婚後まで介護をさせるつもりなのか。

私は冷たく言い返した。

「あなたがやればいいじゃない。私はもう無理よ」

夫は言葉を失った。

私はさらに問いかける。

「それに、その愛人はどうするの?」

夫は目を見開いた。だが何も答えられない。

顔を青くしたまま黙っている。

私はそんな夫を見ながら、心が完全に冷え切っていることに気づいた。

愛情も怒りも悲しみも、もう何も残っていなかった。

しばらく沈黙が流れる。夫は何か言いたそうにしていたが、結局何も言えなかった。

その時、私ははっきり決めた。

もうこの人と生きる必要はない。義母の介護も、もう私の役目ではない。

私はこれから、自分の人生を生きる。

過去の苦しみも裏切りも全部終わりにして、私は新しい一歩を踏み出した。

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