「空いてたからいいだろ」
その一言で、私は覚悟を決めた。
ここは私が毎月22,000円払っている自宅の月極駐車場。だが同じ車がこれで三回目の無断駐車だった。
一度目は張り紙、二度目は警察通報。しかし「民事になる」と言われただけで解決しなかった。
三回目の朝、またその車が停まっていた。
私はナンバーや時刻を撮影し、契約者として車輪ロックをかけた。
しばらくして戻ってきた男が怒鳴る。
「おい!何してんだ!」
私は冷静に言った。
「ここは私の契約スペースです。無断使用なので施錠しました」
男は鼻で笑った。
「警察呼べよ。どうせ民事だろ?」
私はその場で通報した。
到着した警察官は契約書を確認し、はっきり言った。
「ここは契約者の専用使用権があります。繰り返す場合はレッカー対象にもなり得ます」
レッカー費用は約28,000円、保管料は1日8,000円。
男の顔色が変わった。
私はこれまでの無断使用分、約6,600円を提示した。
「支払いますか。それともレッカーにしますか」
男は黙り込み、結局その場で振り込んだ。
確認後、私はロックを解除した。
男は小さく言った。
「もう停めません」
私は静かに答えた。
「三回目ですから」
怒鳴ったのは向こう。
私は記録し、契約を示し、制度に任せただけだ。
やった者勝ちは、三回まで。
四回目はない。