「空いてたからいいだろ」3度目の無断駐車――笑っていた男が最後に青ざめた理由
2026/05/30

広告

私が借りている月極駐車場は月額22,000円。

決して安くない金額だ。

だからこそ、自分の契約スペースに見知らぬ車が停まっているのを見るたびに腹が立った。

しかも今回が初めてではない。

同じ車による三度目の無断駐車だった。

最初は穏便に済ませようと張り紙をした。

二度目は警察にも相談した。

しかし返ってきたのは「民事問題になるため対応が難しい」という説明だった。

つまり、現実には被害者側が泣き寝入りしやすい。

そんな状況だった。

そして三回目の朝。

私は車の写真を撮り、日時と状況を記録した。

もう感情的になるつもりはなかった。

証拠を残し、冷静に対応するだけだった。

しばらくすると車の持ち主が現れた。

開口一番、

「おい、何してんだ!」

と怒鳴る。

さらに、

「空いてたからいいだろ」

と言い放った。

その言葉を聞いて、私は呆れるしかなかった。

空いていることと、使っていいことは全く別の話だ。

契約駐車場は誰かがお金を払って借りている場所なのである。

広告

私は淡々と契約書を見せた。

やがて警察官も到着し、状況を確認した。

すると先ほどまで強気だった男の態度が少しずつ変わり始めた。

警察官から繰り返しの無断駐車は深刻なトラブルになる可能性があることを説明されると、男の顔色は目に見えて悪くなった。

そして初めて、自分が軽い気持ちでやった行為の重さを理解したようだった。

結局、男はそれまでの態度を崩し、

「もう停めません」

と小さな声で言った。

私は怒鳴り返さなかった。

脅しもしなかった。

やったことは一つだけ。

証拠を残し、契約とルールに基づいて対応しただけだった。

世の中には「少しくらいならいいだろ」と考える人がいる。

だが、その少しの迷惑は、いつも誰かの負担の上に成り立っている。

あの日改めて感じた。

感情よりも記録。

怒りよりも証拠。

そして何より、ルールを軽く見た人ほど、最後にはルールの前で立ち尽くすのだと。

広告

AD
記事