娘の誕生日ブラウスを友達に取られた。Aママ「交換したんでしょ?汚したから捨てたわ」しかし泣き寝入りしなかった結果…
2026/06/03

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娘の誕生日に、少し奮発してブラウスを買った。

私が気に入って買ったブランドの色違いで、娘も一目見た瞬間から目を輝かせていた。

普段は服を脱ぎっぱなしにすることもある娘が、そのブラウスだけは違った。

着たあとは自分できちんと畳み、タンスの中にそっとしまう。

子どもなりに、本当に大切にしているのが分かった。

ところがある日。

娘が見慣れない服を着て帰ってきた。

目は真っ赤だった。

「その服、どうしたの?」

そう聞くと、娘はぽろぽろ泣きながら話し始めた。

友達のAちゃんに、

「服を交換して着せ替え遊びしよう」

と言われたらしい。

娘は最初、遊びのつもりで応じた。

Aちゃんは娘のブラウスを着て、

「お姫様みたい」

と上機嫌だったという。

でも娘はすぐに嫌になり、

「返して」

と何度も言った。

それでもAちゃんは返してくれなかった。

Aちゃんの母親もその場にいない。

どうすることもできず、娘はAちゃんの服を着たまま帰ってきたのだ。

私はすぐ娘を連れてAちゃんの家へ向かった。

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しかし誰も出ない。

電話をしても出ない。

娘はずっと泣いていた。

「大丈夫。明日には返してもらえるよ」

私はそう言ってなだめた。

家に戻ると、Aちゃんの服を洗濯し、乾燥機にかけ、すぐ返せるように紙袋へ入れた。

相手もきっと、帰宅したら慌てて返しに来る。

その時はまだ、そう思っていた。

だが、その日は連絡も訪問もなかった。

翌日、Aママに電話した。

事情を説明し、

「Aちゃんの服を返しに行きたいので、娘のブラウスも返してもらえますか?」

と伝えた。

するとAママは、まるで不思議そうに言った。

「え?あれは二人で交換したって聞いたわよ」

私は耳を疑った。

「娘は本当に交換するつもりはありませんでした。その場だけの遊びだったみたいです。返していただけますか?」

できるだけ冷静に、下手に出て話した。

しかしAママは、

「えー」
「そう……」

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「うーん」

とはっきりしない返事ばかり。

そして最後に、信じられないことを言った。

「ごめんなさい。あの服、醤油つけちゃって捨てたの」
「昨日ゴミの日だったから出しちゃって」
「交換して、うちの物になったからいいかなって」

私は一瞬、頭が真っ白になった。

娘の誕生日プレゼントだった。

娘が本当に大切にしていた服だった。

それを勝手に持って行かれ、汚され、捨てられた。

しかも悪びれた様子もない。

「弁償するから!」

Aママは勢いよくそう言った。

しかし後日持ってきたのは、同じブランドでも別ラインの、値段もまったく違うキャミソールだった。

色が似ているだけ。

デザインも違う。

売り場も違う。

私は説明した。

「これではありません。娘のブラウスは別ラインの商品です」

するとAママは急に怒り出した。

「どっちでも一緒じゃない!」


「良い方をねだる気なの?」
「信じられない!」

そして持ってきた紙袋を引っつかみ、帰っていった。

その後も電話では、

「探すから待って」
「親が揉めると子どもにも関係するよ」

と、暗に娘が仲間外れにされるようなことまで匂わせてきた。

私は怖くなった。

娘の友達関係を壊したくない。

でも、このまま黙っていたら、娘は泣き寝入りを覚えてしまう。

悩んだ末、同じグループのBさんに相談した。

すると、話は思わぬ方向へ転がった。

Bさんの口から、A娘ちゃんの別の話が出てきたのだ。

他の家へ行っては、

「ジュースないの?」
「お菓子ちょうだい」

と要求する。

人の家で出された物を比べ、

「おばちゃんの家は貧乏なんだね」

と大人を鼻で笑う。

さらにCさんの家では、おばあちゃん手作りの編みぐるみを持ち帰ったこともあった。

C娘ちゃんは泣きながら、

「あげたんじゃない。そう言えってAちゃんに言われた」

と話したという。

私はそこで初めて分かった。

これは今回だけの話ではなかった。

A母娘は、いろいろな家で同じようなことをしていたのだ。

Bさんはすぐに協力してくれた。

そしてBさんの家で、Aママと話し合うことになった。

Aママは最初、私がいるのを見て驚いた顔をした。

Bさんが冷静に切り出した。

「今日はブラウスの件で話があります」

こちらが商品の値段を伝えると、Aママの顔色が変わった。

「は?こんなにするの?ありえないんだけど」

Aママが調べたと言っていたのは、別ラインの中古品や型落ち品ばかりだった。

「中古でいいでしょう?汚した時点で中古なんだから」

その言葉にBさんも呆れていた。

私が、

「もうお金で弁償してください」

と言うと、Aママは今度は泣き落としに入った。

「そんなに出せない」

「生活が苦しい」
「A娘の新しい服も買えない」
「娘同士も友達でしょう?」

床に這いつくばるように泣きながら、こちらの罪悪感を揺さぶってきた。

でもBさんがきっぱり言った。

「そういう言い方は脅しです。会話を録音していますから、警察へ行ってもいいんですよ」

実際には録音していなかったらしい。

でもその一言でAママは一気に取り乱した。

「あああああ、もう払えばいいんでしょう!」
「あんたのせいだからね!」
「ほんとケチくさい!」

結局、全額ではなかったが、お金は返ってきた。

その後、Aママの夫が念書と残りのお金、謝罪の品を持って来た。

夫の対応はまともだった。

ただ、問題はそこで終わらなかった。

話は水面下で広がっていた。

A娘ちゃんが他の家でも似たようなことをしていたこと。

Aママが奇声を上げていたこと。

A母娘に対して、周囲の親たちは一気に警戒するようになった。

その結果、A娘ちゃんは自然と友達グループから距離を置かれるようになった。

Aママは今度は、

「うちの子をいじめないで!」

と他の家を回るようになった。

私は正直、複雑だった。

A娘ちゃんのしたことは許せない。

でも、子ども同士の孤立を見るのは胸が痛い。

ただ、一つだけはっきりしている。

大人が子どもの過ちを正さず、むしろ隠し、開き直り、相手を脅せば、その結果を背負うのは子どもだ。

娘にはきちんと話そうと思った。

嫌なことをされたら、黙って我慢しなくていい。

でも、相手を必要以上に傷つける必要もない。

大切なのは、距離を取ること。

自分を守ること。

そして、間違ったことを「小さいこと」で片付けないこと。

ブラウス一枚の話ではなかった。

娘が大切にしていた気持ちを踏みにじられた話だった。

だから私は、泣き寝入りしなくてよかったと思っている。

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