私は結婚して三年になる夫と、子猫のヤマトと暮らしている。義母は「学歴こそがすべて」と信じて疑わない人だった。東大卒の息子を誇りにしており、嫁も高学歴でなければならないと思っていたらしい。
結婚の挨拶で初めて会った時、義母は開口一番「どこの大学?」と聞いてきた。私は「ケンブリッジ大学です」と答えたが、義母は聞いたことがない大学だと思い込み、私を「三流大学出身」と決めつけた。それ以来、義母は私を低学歴の嫁だと罵り続けた。近所にも「算数もできない嫁」などと嘘を言いふらし、私は笑い者にされていた。
私は言い返すことなく、ただ耐えていた。そんなある日、義実家がバリアフリーの家に建て替えられた。費用の一部として、私は1000万円を出した。しかし義母は近所の人を集めた祝いの席で「この家は息子が建てた」と自慢し、さらに私を「お金も出さず遺産を狙う悪女」とまで言い出した。
私はついに我慢の限界を迎えた。「では、私が出した1000万円は返してください」とはっきり告げた。
騒ぎを聞きつけて夫と義父もやって来る。義母は必死に言い訳したが、夫は冷静に言った。
「母さん、嫁子は東大卒だぞ。しかもケンブリッジで修士も取ってる」
場は一瞬で静まり返った。さらに夫は続けた。「それに、この家の資金の1000万円も嫁子が出してくれた」
義母は言葉を失い、顔を青ざめさせた。実は私は株取引で生計を立てており、夫よりも収入が多い。しかし義母がお金を要求するのを避けるため、ずっと秘密にしていたのだ。
結局、義父は義母の態度に怒り、後に離婚を決意した。義母は慰謝料として私に1000万円を返すことになったという。
それから一か月後、私は妊娠五か月になった。夫も義父も近所の人たちも優しく支えてくれる。子猫のヤマトも相変わらず元気だ。
これからは、家族とともに穏やかに暮らしていきたいと思っている。