震災で家を無くした親戚がうちの家に上がり込み一年近く帰らなかったので黙って引っ越しを決めた。引っ越し当日…叔父「そんな話は聞いてないぞ!」父「家族にしか話してませんから」
2026/06/23

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震災で家を失った親戚を、父は迷わず家に招き入れた。

最初は「落ち着くまでの数週間だけ」という話だった。

しかし、叔父一家は一か月たっても、三か月たっても出ていかなかった。

食費も光熱費もこちら持ち。

母が遠回しに「そろそろ今後のことを考えたら」と言っても、叔父は笑って流した。

「親戚なんだから助け合いだろ」

その言葉を盾に、家の中で好き勝手に振る舞うようになった。

私は自分の部屋を奪われ、母は毎日人数分の食事を作り、父だけが黙って耐えていた。

だがある夜、父は静かに言った。

「この家を出る」

私たちは叔父一家には何も知らせず、密かに引っ越し先を決めた。

そして引っ越し当日。

業者が荷物を運び出すのを見て、叔父が怒鳴った。

「そんな話は聞いてないぞ!」

父は振り返りもせず、淡々と言った。

「家族にしか話してませんから」

叔父の顔が一瞬で固まった。

父は続けた。

「一年近く居座っておいて、まだ自分たちを客だと思っていたんですか」

その日、私たちはようやく自分たちの家族の時間を取り戻した。

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