妻が行方不明になり血眼になって探したが、義実家には「何があろうと警察を入れるな」と毎日強く言われ従った。半年後に妻が赤子を抱き帰宅したのだが…
2026/06/23

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妻が突然いなくなったのは、結婚三年目の春だった。

朝、私が出勤する時には普通に「いってらっしゃい」と笑っていた。

ところが夜に帰宅すると、妻の姿はなく、スマホも財布も置いたままだった。

私は近所を走り回り、友人にも連絡し、駅や病院にも電話した。

すぐに警察へ届けようとしたが、義実家に連絡した瞬間、義母が強い口調で言った。

「何があっても警察だけは入れないで」

理由を聞いても、「家族の問題だから」の一点張りだった。

翌日も、その次の日も、義実家からは同じ電話が来た。

「警察には言うな。必ず戻るから」

私は不安で眠れなかったが、妻の家族がそこまで言うならと、従ってしまった。

その判断を、後で心底後悔することになる。

半年後の夜、玄関のチャイムが鳴った。

扉を開けると、そこには妻が立っていた。

腕には、生まれたばかりに見える赤ん坊を抱いていた。

「ただいま」

その声はあまりにも普通で、私の頭は一瞬真っ白になった。

「その子は……?」

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私が絞り出すように聞くと、妻は目をそらした。

その直後、義父から電話が来た。

「もう戻ったんだろ。細かいことは聞くな」

その一言で、すべてがつながった。

妻は行方不明だったのではない。

義実家に匿われていたのだ。

そして、私に隠したまま出産していた。

私は赤ん坊を責める気はなかった。

だが、半年間、私を苦しめ続けた妻と義実家を、家族として信じることはもうできなかった。

翌日、私は弁護士に連絡した。

妻が帰ってきた日。

それは再会の日ではなく、私が真実から逃げるのをやめた日だった。

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