看護師「お父さん、赤ちゃん抱っこしますか?」10ヶ月間楽しみにしていた赤ちゃんの抱っこを旦那が拒んだ理由に胸を打たれる。。。。
2026/06/23

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出産を終えた直後、私は疲れ切った体で分娩台に横たわっていた。

十か月間、お腹の中で大切に育ててきた赤ちゃんの泣き声が聞こえた瞬間、胸がいっぱいになり、涙が止まらなかった。

そばにいた夫も、目を真っ赤にして立っていた。

妊娠中から夫はずっと楽しみにしていた。

小さな服を選び、名前を考え、毎晩お腹に向かって話しかけていた。

だから私は、きっと誰よりも早く抱きたいと思っているのだろうと考えていた。

看護師さんが赤ちゃんをきれいに包み、夫の方へ向いた。

「お父さん、赤ちゃん抱っこしますか?」

しかし夫は、ゆっくり首を横に振った。

「いえ、まだ僕はいいです」

私は驚いて夫を見た。

あれほど楽しみにしていたのに、どうして断るのだろう。

看護師さんも少し戸惑ったように見えた。

すると夫は、震える声で続けた。

「最初に抱くのは、妻であってほしいんです」

「十か月間、ずっとこの子を守ってきたのは僕じゃありません」

「痛みに耐えて、命がけで産んだのも妻です」

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「だから、僕が先に抱くわけにはいきません」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が熱くなった。

私は泣きながら赤ちゃんを抱いた。

小さくて、温かくて、信じられないほど重みのある命だった。

夫はその様子を見ながら、静かに涙を拭っていた。

しばらくして、私が「次はあなたの番だよ」と言うと、夫は両手を何度も拭き、恐る恐る赤ちゃんを受け取った。

その腕は不器用で、少し震えていた。

けれど、その表情は今まで見たことがないほど優しかった。

夫が抱っこを拒んだ理由は、冷たさではなかった。

それは、私と赤ちゃんへの深い敬意だった。

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