
「年寄りはさっさと辞めろよ!遅ぇんだよ!」
70代の女性店員に怒鳴りながら、客は突然アイスを投げつけた。店内の空気が一瞬止まる。
私は思わずアイスを拾い、そのまま相手に投げ返す。
「やめてください」
一言で、場の緊張が少しずつ変わった。
数分後、警察が到着。女は突然声を上げた。
「この人にカップ投げられました!」
でも後ろから声が重なる。
「最初に投げたのはその人です」「全部見てました」
店内の空気は一気に“真実側”に。相手の勢いは消え、黙って警察に囲まれていく。
私は立ったまま、少し息を吐いた。よかった、と心の底で思う。
あの瞬間、動かなかったら、ずっと引きずっていたかもしれない。怖かったけど——
止めてよかった。
そして思った。
見てる人は、ちゃんと見ている。