
「すみません、子供がぐずっているんです。座席を2つ譲ってもらえますか?」
博多から東京行きの「のぞみ」、全席指定席の車内で突然そんなお願いをされた。隣に座ったばかりの私に、なぜ譲れと言うのか。
「ここは全席指定席ですよ。あなたが座っていないところに、どうして私が立って座りなおさなきゃいけないんですか?」
私は冷静に答えた。母親は困った顔で子供を指差し、「お願いだから、座らせてあげて」と繰り返す。
心の中で突っ込む。「それはあなたの責任でしょう?」
座席を予約していないのはあなたの問題。列車のルールも全席指定席だ。私が譲る理由はどこにもない。
「いや、それはあなたの問題で、私が解決することじゃない。」
私がそう言うと、母親は顔色を変え、「でも、あなた座ってるだけでしょう?立てってことですか?」と反論。
「そう言いたいなら、立ってろ。」
私はきっぱり答えた。理不尽な要求に屈したら、次も次も続くに決まっている。
母親はむっとした顔で舌打ちし、子供を抱えて車両の端に戻った。
一瞬、スッとした。周りの乗客はちらりと見ただけで、誰も不満を言わなかった。むしろ内心、私の対応を支持していたようだ。
その舌打ちこそが、私の勝利の証。理不尽な要求に絶対妥協しないことが、最終的には自分の権利を守ることになる。公共の場でも、自分の立場は守る。それが私の鉄則だ。