先日、
私は自宅前で停車中、
突然車をぶつけられた。
「えっ!?」
衝撃音と同時に、
心臓が跳ねる。
慌てて車を降りると、
相手の車の男性も出てきた。
でもその顔を見た瞬間、
嫌な予感がした。
謝るどころか、
どこか落ち着きがない。
警察を呼び、
事故処理が始まった。
そこで、
さらに最悪の事実が判明する。
——相手、
無保険。
正直、
頭が真っ白になった。
いや待って。
無保険で運転してたの?
しかも、
事故まで起こして?
それだけでも十分ヤバいのに、
次の瞬間、
さらに空気が凍る。
警察が、
連絡先交換を求めた時だった。
「住所と連絡先をお願いします」
すると男は、
急に後ろへ下がって言った。
「……住所は教えたくないです」
は?
意味が分からなかった。
警察も困惑している。
「事故対応に必要ですので」
でも男は、
首を振る。
「怖いんで……」
怖い?
いや、
こっちの方が怖いんだけど。
無保険の相手にぶつけられて、
しかも逃げようとしてる。
完全に被害者なのに、
なぜかこちらが不安になる状況。
私は警察に言った。
「何とかしてください」
でも返ってきたのは、
苦い顔。
「できることが限られてまして……」
その瞬間、
怒りが一気に込み上げた。
事故を起こした側が、
責任も取らず、
住所も拒否して、
逃げようとしてる。
なのに、
止めきれない。
理不尽すぎた。
男はそのまま、
何事もなかったように帰ろうとしていた。
私はその背中を見ながら、
決めた。
——絶対に終わらせない。
帰宅後、
すぐ弁護士へ相談した。
事故状況、
無保険、
住所拒否。
全部説明した。
そして正式に、
内容証明を送る手続きを進めた。
もちろん、
警察の協力も得ながら、
相手情報の開示も進める。
時間も手間もかかった。
正直、
かなり疲れた。
でも、
ここで諦めたら、
こういう人間はまた同じことを繰り返す。
そう思った。
そして数日後。
弁護士から、
正式な内容証明が相手へ届いた。
すると——
態度が一変した。
あれだけ
「怖いから住所は教えたくない」
と言っていた男から、
突然連絡が来た。
「申し訳ありませんでした……」
声が小さい。
完全に態度が変わっていた。
私は電話を聞きながら、
心の中で思った。
——ようやくか。
結局、
正式な手続きと、
法的対応を突きつけられた瞬間、
相手は逃げられなくなった。
最初から、
ちゃんと責任を取ればよかっただけなのに。
無保険で運転して、
事故を起こして、
さらに逃げようとする。
そんな無責任が、
許されるわけがない。
今回、
本当に思い知った。
優しく我慢しているだけでは、
舐められる人間もいる。
でも、
記録を残し、
正式に動けば、
状況は変わる。
私はもう、
絶対に泣き寝入りしない。