新居購入を目前に控えた矢先、夫・かず彦の浮気が発覚した。私は探偵に依頼し、ホテルに入る彼の写真を手に入れた瞬間、心の中で決意が固まった。「もう、あなたと一緒にはいられない」。
離婚を切り出すと、かず彦は逆ギレし、「家も俺がもらう」と言い放った。だが私は冷静だった。家具は整理し、契約前の不動産には手をつけさせず、支払いも一切していない。すべての準備は私が整え、彼には何もさせなかった。「離婚したし、一銭も払ってないよ」と告げると、彼の顔は瞬時に青ざめた。
さらに、かず彦は愛人や両親と二世帯住宅に住もうと計画していたが、契約の実権も支払い権も私にあるため、計画は頓挫。家は私の管理下に置かれ、彼は結局、住む場所も資金も失った。愛人も巻き込み、慌てて新生活を始めるが、支払い義務と慰謝料の負担に追われ、日雇いでギリギリの生活を送ることになったという。
一方、私は両親とともに適切なマンションを借り、新しい生活をスタート。
過去の裏切りは消えないが、それ以上に得たのは「自分と家族を守る強さ」だった。嘘と欲望に支配された夫が自らの行動で破滅する様を目の当たりにし、私は静かに勝利を噛みしめていた。
結局、愛人と両親と住もうとした家も、契約前に手を打ったことで安全に守られた――誰も私の努力を阻むことはできなかったのである。