夫からLINEが来た。
「ごみ、出しといてあげたよ」
一瞬、スマホを見つめてしまった。
“あげたよ”?
たしかに助かる。
でも、その一言で何かが静かに切れた。
だから私は丁寧に返した。
「ありがとう!助かる!朝食つくってあげたよ。玄関そうじしてあげたよ。トイレそうじしてあげたよ。トイレットペーパー補充してあげたよ。ガスコンロそうじしてあげたよ。ゴミ集めてあげたよ。洗濯まわして干してあげたよ。水筒とお弁当も用意してあげたよ」
送信したあと、妙にスッキリした。
家事は“手伝ってあげる”ものじゃない。
一緒に暮らしている人間が、当たり前に回す生活そのものだ。
ゴミ出し一回で恩人みたいな顔をされるなら、こっちは毎日ノーベル平和賞である。