指定席で眠る親子。私「私の席です」父親「自由席ですよ」私(チケット提示)父親「子供が寝てるのに…」私(知るか!) 発車間際に親子がUターン。父親「見ろ!」→
2026/06/24

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指定席の車両に乗り込んだ瞬間、私は自分の席を見て足を止めました。

そこには、知らない親子が座っていたのです。

子どもは窓側でぐっすり眠り、父親は通路側でスマホを見ていました。

私はできるだけ穏やかに声をかけました。

「すみません、そこは私の席です」

すると父親は、顔も上げずに言いました。

「ここ、自由席ですよ」

私は少し驚きながら、チケットを取り出しました。

「いえ、この車両は指定席です。ここに座席番号も書いてあります」

父親はようやくこちらを見ましたが、謝るどころか不機嫌そうに眉をひそめました。

「子どもが寝てるのに、起こせって言うんですか?」

その言い方に、周囲の空気が少し重くなりました。

けれど、私も決して安くない料金を払ってこの席を取っています。

「申し訳ありませんが、私の席なので移動してください」

父親は舌打ちしながら子どもを起こし、荷物をまとめ始めました。

発車ベルが鳴り、親子はぶつぶつ文句を言いながら前方へ歩いていきました。

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これで終わったと思った、その直後です。

発車間際に、父親が突然こちらへ戻ってきました。

「見ろ!」

そう言って差し出したのは、彼らのチケットでした。

私は一瞬固まりました。

そこには、私と同じ座席番号が印字されていたのです。

しかしよく見ると、日付が一日違っていました。

「それ、昨日のチケットですよ」

私がそう言うと、父親の顔色がみるみる変わりました。

周囲の乗客もざわつき、近くにいた車掌さんが確認してくれました。

結果は明らかでした。

親子が持っていたのは前日の指定席券。

父親は何も言えなくなり、子どもの手を引いて慌てて車両を出ていきました。

私はようやく席に座り、深く息を吐きました。

強く言うことは簡単ではありません。

けれど、自分が正しいと分かっている時まで遠慮していたら、理不尽はいつまでもこちらに押しつけられるのだと思いました。

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