レンタカー返却スペースに一般車が堂々駐車——返却できず延滞寸前になった話
2026/05/05

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朝、レンタカーを返却するために駐車場へ向かった。

空は快晴。
風は少し冷たい。

スマホで返却時間を確認しながら、私はタイムズの駐車場へ入った。

あと数分。

ギリギリだけど間に合う。

そう思っていた。

でも——

次の瞬間、私は足を止めた。

「……え?」

レンタカー返却専用スペース。

黄色い看板で「カーシェア専用」と大きく書かれた場所。

そこに、普通の一般車が停まっていた。

銀色の軽自動車。

しかも、めちゃくちゃ堂々と。

一瞬、見間違いかと思った。

でも違う。

どう見ても普通の車。

レンタカーでもカーシェア車両でもない。

私はその場でしばらく固まった。

いや、どうするのこれ。

返却スペースはここしかない。

他は全部埋まっている。

もし返却できなければ、延滞料金が発生する可能性もある。

しかも次に使う人にも迷惑がかかる。

私は車を降りて、問題の軽自動車を見た。

車内は無人。

周囲にも持ち主らしき人はいない。

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ラインから大きくはみ出してるわけではない。

でも問題はそこじゃない。

“そこに存在してること”自体がアウトなのだ。

私は思わず黄色い看板を見た。

「カーシェア専用」

普通に書いてある。

むしろかなり分かりやすい。

なのに、なんで停める。

本当に意味が分からない。

私はスマホを取り出した。

一瞬、持ち主を探そうかとも思った。

でも、この時間に人なんてほとんどいない。

駐車場も静かだった。

仕方なく、管理会社へ電話する。

「レンタカー返却スペースに一般車が停まっていて、返却できないんですが…」

電話口の担当者も、少し困ったような声だった。

「確認いたしますので少々お待ちください」

私は車の横で待った。

その間も、時計だけが進む。

返却時間。
延滞。
次の利用者。

色んな言葉が頭をよぎる。

数分後、折り返しが来た。

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どうやら持ち主と連絡がつき、移動してもらえるらしい。

私は思わず息を吐いた。

助かった。

でも同時に、ものすごくモヤモヤした。

いや、普通に考えて。

返却専用スペースに停める神経ってどうなってるんだ。

私は銀色の軽自動車を見つめた。

ほんの少し、黄色い看板を隠すように停まっている。

たぶん本人は、
「少しくらい大丈夫」
くらいにしか思っていない。

でも、その“少しくらい”を食らう側は本当に迷惑なんですよ。

しかも、こういう人に限って、自分が同じことされたら絶対キレる。

人間って不思議だ。

自分の都合になると、急に周りが見えなくなる。

しばらくして、持ち主らしき男性が小走りで現れた。

でも謝罪は軽かった。

「あー、すみません」

それだけ。

悪びれる様子もほとんどない。

私はその瞬間、ちょっと笑いそうになった。

この人、多分本気で“そこまで迷惑かけた”って感覚ないんだろうなって。

私は何も言わなかった。

もう早く返却したかったから。

無事にレンタカーを返却し、駐車場を出る。

空は朝よりさらに明るくなっていた。

トラブル自体は解決した。

でも最後に、心の中でだけ思った。

返却スペースは、返却専用なんですよ。

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