義母が孫育ての過労で急逝…それでも義弟夫婦は海外旅行を優先した。「夏休みだけ預かって」と頭を下げられた夫が激怒した理由
2026/06/03

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義母が亡くなったのは昨年のことだった。

突然だった。

まだ年齢的にも早すぎる死だった。

もちろん正式な死因は分からない。

でも身近で見ていた私たちは皆同じことを思っていた。

無理な孫育てによる過労だったのではないか、と。

義弟夫婦は共働きだった。

二人とも忙しい仕事をしている。

だから子ども二人の世話はほとんど義母任せだった。

学校の送り迎え。

食事。

宿題。

病院。

長期休暇。

全部だ。

子ども達にとっては母親より祖母の方が一緒にいる時間が長かったと思う。

それでも義母は文句を言わなかった。

孫が可愛かったのだろう。

だが、その優しさは利用され続けた。

義弟夫婦は毎年のように夫婦だけで海外旅行へ出かけていた。

お盆も。

年末年始も。

子ども達は当然のように義母へ預けられる。

家族旅行ではない。

夫婦旅行だ。

子ども達は最初から置いていかれる前提だった。

そして義母が亡くなった。

普通ならそこで気付くはずだ。

今まで当たり前だった環境は誰かの犠牲で成り立っていたのだと。

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ところが違った。

昨日。

義弟が突然子ども達を連れてやって来た。

夫が近所のファミレスで話を聞いてきた。

そこで出てきた話に私は言葉を失った。

「8月にヨーロッパのリゾートへ行く予定なんだ」

「一週間だけでいいから子どもを預かってくれないか」

義母が亡くなったあとも。

何も変わっていなかった。

夫はその場で怒ったらしい。

「お前、いい加減にしろ」

当然だと思う。

問題は旅行ではない。

問題は親としての覚悟がまるでないことだ。

もっと胸が苦しくなったのは子ども達だった。

あの子達はほとんど感情を出さない。

騒がない。

欲しがらない。

甘えない。

いつも無表情だ。

以前、義弟が子ども達を遊園地へ連れて行ったことがあった。

入り口で子ども達が嬉しそうに

「わーい!」

と声を上げたそうだ。

すると義弟は不機嫌になり、

「騒いだから帰る」

と言って、そのまま引き返した。

それを武勇伝のように笑いながら話していた。

私は背筋が寒くなった。

子どもが喜ぶこと。

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楽しむこと。

感情を表現すること。

それすら許されなかったのだ。

だから今のあの子達は静かなのではない。

諦めているのだ。

何を言っても無駄だと知っているから。

何を期待しても叶わないと知っているから。

大人が望む「良い子」を演じているだけだ。

そしてその歪みは既に表面化している。

学校では陰湿ないじめを繰り返し、

保護者からも警戒されているという。

私は驚かなかった。

愛情を知らずに育った子どもが、

その苦しみを別の誰かへ向けてしまう。

悲しいけれど珍しい話ではない。

一番腹が立つのは、

義弟も義弟嫁も被害者の顔をしていることだ。

自分達は忙しい。

仕事がある。

仕方がない。

そう言い続ける。

でも違う。

子どもを育てる責任は親にある。

祖父母でも親戚でもない。

ましてや命を削ってまで肩代わりさせるものではない。

義母が亡くなった時、

本当に終わったのは一人の人生だけではなかった。

あの人が最後まで支えていた家族の歪みが、

隠しきれなくなった瞬間だったのだと思う。

そして今、一番救われなければならないのは、

海外旅行へ行けなくなった大人達ではない。

親がいるのに親に愛されなかった、

あの二人の子ども達なのだ。

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