その日は本当に楽しみにしていた。
産後しばらく、
まともな外食なんてできなかったから。
子どもを連れての外出は、
準備だけで体力が消える。
オムツ。
着替え。
お菓子。
飲み物。
それでも、
「今日は家族で楽しもう」
って決めていた。
向かったのは鳥貴族。
目的は、
トリキ晩餐会。
食べ飲み放題って、
育児中の親にはちょっとした夢みたいなイベントだ。
しかも、
“未就学児無料”。
それも確認していた。
だから安心して予約した。
店に入ると、
焼き鳥の匂いが広がって、
子どもたちもテンション爆上がり。
「つくね!」
「ポテト!」
小さい手で一生懸命食べてる姿が、
もう可愛くて仕方なかった。
久しぶりに、
“家族で外食できる幸せ”
をちゃんと感じていた。
大人たちもビール飲んで、
会話して、
笑って。
本当に楽しかった。
だからこそ、
最後の会計で一気に現実に戻された。
レシートを見た瞬間、
違和感があった。
高い。
想定よりかなり高い。
私はもう一度見直した。
すると——
子ども2人分の料金が入っていた。
え?
私はすぐ店員さんを呼んだ。
「未就学児無料ですよね?」
すると店員さんは、
少し困った顔で言った。
「3歳以上は料金かかります」
私は固まった。
いや、
HPには“未就学児無料”って書いてたはず。
そう伝えると、
今度は、
「私はアルバイトなので…」
「店長の指示で…」
と説明が始まった。
しかもその日の責任者もアルバイト。
店長不在。
いや、
そんなことこっちは知らない。
私はスマホを開いた。
公式HPを確認する。
そこには確かに書かれていた。
“未就学児無料”
さらに調べると、
“未就学児=小学校入学前”
という説明まで出てくる。
私は画面を見せた。
店員さんも、
明らかに「あれ…?」みたいな顔になっている。
しばらく空気が止まった。
そして最終的に、
責任者が店長へ電話。
結果、
子ども2人分、
3900円は返金されることになった。
ここだけ見れば、
「よかったね」で終わる話かもしれない。
でも問題はそのあと。
返金しながら言われた。
「HPの書き方が悪いだけで、本来は3歳から料金かかるんです」
「今回は特別対応です」
……は?
いや、
こっちクレーマーみたいになってる?
そもそも、
公式表記と違うから確認しただけなんだけど。
楽しかった空気が、
その瞬間一気に冷めた。
もちろん、
店員さん個人を責めたいわけじゃない。
たぶん現場も混乱してる。
でも、
客からしたら
“HPがすべて”なんですよ。
特に子連れって、
料金かなり大事。
安心できるから予約する。
なのに、
現地で「実は違います」は普通に困る。
帰り道。
子どもたちは満足そうだった。
「また焼き鳥食べたい!」
って笑ってる。
その顔見たら、
救われる部分もあった。
でも同時に思った。
鳥貴族、
好きだからこそ、
こういうところちゃんとしてほしかったなって。
楽しい外食の最後に、
“料金トラブル”で疲れるの、
地味にしんどい。
次からは、
予約前にもっと細かく確認しようと思う。
でも本音を言うなら——
こっちが確認しなくても、
安心して行ける店であってほしい。