お風呂に入っていた時、脱衣所の扉が開いた。
入ってきたのは義父だった。
うちの浴室はガラス張りで、脱衣所から中が丸見えになる。
私は慌てて声を上げた。
「お義父さん、入ってます」
普通なら、その瞬間に出ていく。
でも義父は動かなかった。
そして平然と言った。
「いいじゃねえか、家族なんだから」
その言葉を聞いた瞬間、全身が冷えた。
酒に酔っていたわけでもない。
夜中でもない。
ただの昼間に、分かっていてそこに立ち続けた。
家族だから何をしてもいい?
違う。
家族だからこそ、越えてはいけない線がある。
気持ち悪いで済ませる話じゃない。
私はこの出来事を絶対にうやむやにしない。