夫「お前に内緒で貯金から親戚に700万貸したら失踪されちゃった・・・」私「こんな親で子供に申し訳ない、子供が可哀想(泣)」視界に星が飛び、激痛が走った。床には液体が・・・
2026/05/12

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出産して、まだ一ヶ月も経っていなかった。

体は痛い。

眠れない。

赤ちゃんは夜中も何度も泣く。

それでも私は幸せだった。

小さな手。

柔らかい頬。

私を探すように握ってくる指。

この子のそばに、
しばらくはずっといたい。

そう思っていた。

だから仕事も辞めた。

育休が取れない会社だったし、
夫とも何度も話し合った。

三年くらいは、
夫の収入と貯金で何とかやっていこう。

子どもが幼稚園に入る頃に、
私もまた働けばいい。

そう決めていた。

そのための貯金だった。

私が独身時代から必死に貯めたお金。

夫と一緒に積み上げたお金。

家族三人で生きるための、

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大切な七百万円だった。

それが、
消えた。

夫が言った。

「親戚に貸した」

最初、
意味が分からなかった。

「すぐ返すって言ってたんだ」

「昔から世話になった人だから」

「断れなかった」

私は赤ちゃんを抱いたまま、
ただ夫の顔を見ていた。

そして次の言葉で、
完全に崩れた。

「でも、その人……失踪した」

視界が揺れた。

七百万円。

ほぼ全財産。

そのうち四百万円は、
私のお金だった。

私に一言もなく。

相談もなく。

産後で動けない私に黙って。

夫は、

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家族の未来を勝手に渡していた。

涙が止まらなかった。

「どうするの……」

「この子、まだこんなに小さいのに」

「私、すぐ働かなきゃいけないの?」

赤ちゃんの寝顔を見た瞬間、
胸が潰れそうになった。

本当は、
そばにいたかった。

初めて笑う瞬間も。

寝返りする瞬間も。

泣きながら私を探す夜も。

全部、
そばで受け止めたかった。

なのに。

私が泣きながら言った。

「こんな親で申し訳ない」

「子どもが可哀想……」

次の瞬間だった。

顔に衝撃が走った。

星が散ったみたいに、
視界が白く弾けた。

何が起きたのか、
すぐには分からなかった。

床に、

ぽたぽたと赤い液体が落ちていた。

私の血だった。

夫が怒鳴っていた。

「保育園に預けることの何が悪いんだ!」

「働いてる母親なんて山ほどいるだろ!」

「そんなに働きたくないのか!」

違う。

私はそんなこと、
一言も言っていない。

保育園が悪いなんて言っていない。

働きたくないわけでもない。

ただ、
この子と一緒にいたかっただけ。

でも、
その言葉は出なかった。

また殴られると思ったから。

鏡を見たら、
目の周りは真っ黒に腫れていた。

唇は切れて、
顔は別人みたいだった。

その後、

夫は土下座した。

「気が動転してた」

「俺も悪気があったわけじゃない」

「責められて、ついカッとなった」

私は離婚しようと思った。

でも、
貯金はない。

赤ちゃんはいる。

夫は絶対に離婚しないと言う。

私は諦めた。

いや、
その時は諦めたふりをした。

心の奥で決めた。

いつか、
この人が一番困る時に捨ててやる。

そのために私は働いた。

子どもを保育園に預けた。

毎朝、
泣きながらしがみつく子を引き剥がして、
仕事へ向かった。

胸が裂けそうだった。

でも、

経済的に自立するしかなかった。

三年が経った。

夫は一度も暴力を振るわなかった。

家事もする。

子どもとも遊ぶ。

収入も上がった。

周りから見れば、
良い夫で良い父親だった。

私も、
あの一回だけだったのかもしれないと思いかけていた。

忘れた方がいいのかもしれない。

このまま家族を続ける方がいいのかもしれない。

そう思っていた。

でもある夜、
夫が笑いながら言った。

「うちは喧嘩しないよな。あ、一回だけあったじゃん」

そして続けた。

「嫁ちゃんが顔面パンダになった時。あの顔すごかったよね」

その瞬間、
私の中で何かが切れた。

喧嘩?

あれが?

あれは喧嘩じゃない。

暴力だ。

私はあの日から、

怖くて本音を言えなくなっただけ。

夫が優しくなったから、
家が平和だったんじゃない。

私が黙っていたから、
波風が立たなかっただけ。

夫は何も分かっていなかった。

反省なんてしていなかった。

私がどれだけ泣いたか。

子どもが保育園の前で吐くほど泣いたこと。

爪を噛んで血を出したこと。

私が夜中に何度も死にたくなったこと。

全部、
夫にとっては笑い話だった。

その夜、
私は眠れなかった。

隣で眠る夫を見ながら、
静かに思った。

もう二度と、

この人を許さない。

今すぐ捨てることはしない。

子どものために、
私自身のために、
もっと準備する。

お金を貯める。

仕事を固める。

証拠も記録も残す。

そしていつか、
夫が「これから二人でゆっくり暮らそう」と夢を語る頃。

私は笑って言う。

「あなたと老後を過ごすつもりなんて、一度もなかった」

あの日、
床に落ちた血を、
私は一生忘れない。

家族を壊したのは私じゃない。

私の未来を奪って、
それを笑い話にしたあなたなんだ。

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