エネ夫に離婚を突きつけたら、私の職場(法律相談所)に乗り込んできた。離婚の法律相談だって。エネ夫「母の薦めでこちらに参りました」←うちそういうのやってねーから!バカなの?
2026/05/12

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夫が壊れ始めたのは、
仕事を辞めてからだった。

結婚当初は、
そこまで酷くなかった。

多少マザコン気味ではあったけど、
「どんな親でも親だから」
が口癖なくらい。

義母も、
少し面倒なところはあっても、
普通に付き合える人だった。

——最初は。

夫は元々、
かなりの激務だった。

異動してからは、
連日泊まり込み。

帰宅しても深夜まで電話会議。

インフルでも家で仕事。

どんどん痩せて、

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顔色も悪くなっていった。

見ていられなかった。

だから私は言った。

「もう辞めなよ」

貯金はあった。

私も法律事務所で働いていた。

贅沢しなければ、
しばらくは何とかなる。

だから、
少し休めばいいと思った。

でも——

退職後、
夫は急におかしくなった。

突然、
「弁護士になる」
と言い出したのだ。

30過ぎ。

しかも心身ボロボロ。

私は必死で止めた。

ところが翌日、
なぜかあっさり撤回。

理由は一言。

「母さんに止められたから」

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……その時、
違和感を持つべきだった。

今までの夫は、
誰に何を言われても曲げない人だった。

なのに、
義母の一言だけで即撤回。

そこからだった。

夫が義実家へ入り浸るようになったのは。

夕飯時になっても帰らない。

洗濯物は出しっぱなし。

休日も全部、
義実家。

私も付き合うしかなかった。

でも、
毎週会うようになってから、
義母の態度が変わった。

台所に立てば
「嫁子は邪魔」

手伝わなければ

「何もしない嫁」

化粧をすれば
「男でもいるの?」

すっぴんで行けば
「みっともない」

夫の退職も、
なぜか全部私のせい。

「嫁が働いてるから気が緩んだ」

「辞めさせる必要なかった」

意味が分からなかった。

一番夫を心配していたのは、
私だったのに。

限界が来て、
夫へ相談した。

でも返ってきたのは、

「手伝えば?」

「ナチュラルメイクの方がいいんじゃない?」

「倒れて辞めてたら労災もらえたかもな」

——この瞬間、
完全に冷めた。

あ、

この人、
もう“夫”じゃない。

義母のスピーカーだ。

そう思った。

そして私は、
離婚を切り出した。

すると数日後。

事件は起きた。

昼休み前、
受付がざわついた。

「○○さん、お客様です」

顔を上げた瞬間、
私は凍りついた。

夫だった。

しかもスーツ姿で、
やたら真面目な顔。

そして受付で、
堂々と言った。

「母の薦めで、離婚の法律相談に参りました」

……は?

いや待って。

まず、

ここ私の職場。

そして、
うちは企業法務専門。

離婚相談なんてやってない。

なのに夫は、
“妻の職場に離婚相談へ来る”
という意味不明すぎる行動を、
本気でやってきたのだ。

受付も完全に困惑。

私は恥ずかしさで、
頭が真っ白になった。

でも夫は気づいていない。

むしろ、
「母さんがここなら安心だって」

みたいな顔をしていた。

その瞬間、
心の中で確信した。

——この人、

もう自分で考えてない。

全部、
“お母さん経由”なんだって。

そして私は、
静かに決めた。

もう無理だ。

この人といる限り、
私は一生、
義母と結婚してるのと同じなんだって。

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