ある日のこと。小学校の廊下で、娘と私はちょっとした話をしていた。
すると、突然音楽の担任がやってきて、娘だけを呼びつけた。
「ちょっと、こっち来なさい!」
私は思わず声をあげた。
「娘が何かしましたか?」
教師はむっとした表情で言う。
「自分で物も言えないのかって、今言ってるんです!」
私は思考が停止した。
「は?何それ…意味がわからない。」
娘も困惑した表情で私を見上げる。
どうやら、廊下で私と話していただけで、教師は「指示に従わない」と勘違いしたらしい。
しかし私は黙っていなかった。
「娘はちゃんと話していますし、あなたの言うことを遮ったわけではありません。」
言えば言うほど、教師の顔は赤くなる。
周りの生徒もチラチラとこちらを見ている。
結局、校長に相談した結果、教師は正式に注意を受けることになった。
娘が叱られた理由は完全な誤解で、私が傍にいたことで娘は守られたのだ。
あの時、黙っていなくて本当に良かったと思う。
教育者の驕りに対して、親として声をあげることの大切さを痛感した出来事だった。