「全世界の子供が思っている大人への不満」
そんなタイトルで書かれた一枚のノートが、見る人の心をざわつかせている。そこに並んでいたのは、難しい言葉でも、立派な理屈でもなかった。けれど、子供だからこそ真っすぐに言える、大人への本音だった。
ノートには、まずこうした不満が書かれていた。子供が少し手伝いを忘れただけで、大人はすぐに怒る。けれど、大人が同じようなことをしても、誰もそこまで怒らない。自分たちは「ちゃんとしなさい」と言われるのに、大人は自分の失敗を簡単に流してしまう。その矛盾が、子供には納得できないのだ。
確かに、子供の目線で見れば世界は不公平に映る。宿題を忘れれば怒られ、返事が遅れれば叱られ、片付けを後回しにすれば注意される。ところが、大人は忙しさを理由に約束を忘れたり、機嫌で言い方を変えたりする。それでも「大人だから」で済まされる。子供にとって、それはとても理不尽なことなのだ。
さらにノートには、友達と遊ぶ約束についての不満も書かれていた。
明日の朝、公園で遊ぼうと誘われた。ただそれだけなのに、大人はすぐに心配し、怒り、止めようとする。子供からすれば「遊びたいだけ」なのに、大人の中では危ない、迷惑、時間が早い、などの理由が一気に並ぶ。
もちろん、大人には大人の事情がある。安全を心配する気持ちも、生活のルールを守らせたい気持ちもある。けれど、このノートが多くの人の胸に刺さったのは、子供の言い分があまりにも正直だったからだ。
子供は、大人を嫌っているわけではない。ただ、自分の言葉も少しは聞いてほしいのだ。怒る前に理由を聞いてほしい。命令する前に、同じ目線で考えてほしい。
たった一枚のノートに書かれた不満。けれどそこには、世界中の子供たちが一度は感じたことのある、小さくて大きな叫びが詰まっていた。