ある日のこと。大学の講義が無く、予定していたバイトを入れていたため、いつもより少し早く家に帰ることになった私。家に着くと、玄関に妹の彼氏と彼の両親の靴が並んでいるのを見かけました。その瞬間、私は「結婚の挨拶に来たのかな?」と思い、心の中で微笑ましい気持ちを抱きながら、そっと自分の部屋に向かいました。しかし、何か違和感を感じながらも、すぐにその思いを振り払いました。 ところが、部屋に入った直後、突然聞こえたのは、妹の彼氏が怒鳴る声。「バカ女!」という言葉に......((続)
2026/05/18

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大学の講義がなく、私は予定より早く家へ帰った。玄関を見ると、妹の彼氏とその両親の靴が並んでいる。

「結婚の挨拶かな?」

そう思いながら、自分の部屋へ向かった。

だが次の瞬間。

「このバカ女!」

突然、怒鳴り声が響いた。驚いた私は慌てて応接間へ向かう。

そこでは妹が泣いていた。テーブルには写真が置かれ、妹の彼氏は怒りで顔を真っ赤にしている。

彼は、妹が浮気したと言い始めた。しかも婚約まで考えていたのに裏切られたという。

私は写真を覗き込み、息を呑んだ。

そこには、知らない男性と楽しそうに話す女性の姿。

しかし次の瞬間、私は凍りつく。

写っていたのは――私だった。

彼は「○月○日に男と会っていただろ」と妹を責め続ける。妹は慌ててシフト表を持ってきた。

「その日、私ずっとバイトだった!」

だが彼氏は聞かない。

「どうせ休んだんだろ!」

空気は最悪だった。

妹は高校時代、恋愛関係で色々あった。そのせいで彼氏は疑い深くなっていたのだ。

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すると彼の母親が口を開く。

「こんな浮気する女とは別れなさい」

その瞬間、私は思わず叫んだ。

「その写真、私です!」

全員が固まった。

実は私と妹は双子レベルで顔が似ていた。遠目では見分けがつかないほどだった。

しかも写真の日、私は男友達と冗談で手を繋いで歩いていた。それを撮られ、誤解されたのだ。

私はLINE履歴や当日の服装写真を見せて説明した。

すると彼の父親と祖父が激怒した。

「自分の彼女と姉の区別もつかないのか!」

彼氏は青ざめ、妹へ頭を下げた。

「信じられない俺に、お前の隣にいる資格はない」

そして、そのまま別れを告げた。

後日、妹は泣きながら私に言った。

「お姉ちゃんのせいで別れたんだから責任取って!」

私は何とも言えない気持ちのまま、深いため息をついた。

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