満員電車を降りた瞬間、突然女性が俺の腕をつかんだ。
「この人、触りました!」
周囲の視線が一斉に刺さり、俺は否定する間もなく駅員室へ連れて行かれた。
警察まで来て、まるで犯人確定みたいな口ぶり。
女性は泣きながら俺を指差し、「絶対この人です」と繰り返した。
その時、俺は静かにスマホを机に置いた。
「では、今の発言も含めて全部記録されています。あと、私は今日この車両に乗っていません。防犯カメラ、確認してください」
空気が凍った。
数分後、駅の映像で俺が別の改札から来たことが判明。
女性の顔から血の気が引いた。
警察官も慌てて態度を変えた。
俺は一言だけ言った。
「名誉毀損と虚偽申告、正式に相談します」
その瞬間、さっきまで強気だった女性が震えながら頭を下げた。
「許して…」
でも、俺の人生を一瞬で壊そうとした代償は、謝罪だけでは済まなかった。