2008年、宮崎県のローカル番組で、信じがたい事故が生放送中に起きた。舞台となったのは、水田の上で行われる「ドロリンピック」というイベント。泥の中で尻相撲を行い、豪快に水田へ落ちて泥まみれになることが笑いにつながる、地域のにぎやかな催しだった。
中継が始まると、番組に出演していた柳田アナウンサーも土俵に上がることになった。場を盛り上げようとした彼は、笑いを取るために自ら勢いよく水田へ飛び込んだ。しかし、その瞬間、頭を強く打ちつけてしまう。
この時、柳田アナは頸椎骨折という重傷を負っていた。だが周囲の出演者はすぐには異変に気づかなかった。生放送の現場では、番組を盛り上げる空気が優先され、彼に泥をかけたり、起こしては再び泥の中に倒すような悪ふざけが続いてしまった。
視聴者には笑いの場面として映っていたその時間、本人の体には取り返しのつかないほどの異変が起きていたのである。
その後、柳田アナは過酷なリハビリに向き合うことになった。
事故は、テレビの生放送における安全管理や、出演者の異変に気づく重要性を改めて問いかける出来事となった。
そして2012年、彼はついにレギュラー番組へ復帰した。大きな事故を乗り越え、再び画面の前に戻ってきた姿は、多くの人に深い印象を残した。