「もっと義母に優しくしろ」そう責めてきた義妹たちに、私はボストンバッグを渡した
2026/05/27

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父が残してくれた家で、私は義母と二人で暮らしていた。

義母は穏やかな人だったし、私は私なりにちゃんとやっていたと思う。食事の準備、通院の付き添い、買い物、家事。仕事をしながら全部こなすのは楽じゃなかったけれど、「家族だから」と思って頑張っていた。

でも、義妹と義弟が来るたびに空気が悪くなった。

「お母さん最近元気ないよ?」
「もっと優しくしてあげなよ」
「気を使えてないんじゃない?」

まるで私が義母をいじめているみたいな言い方だった。

正直、腹が立った。

だったら自分たちで面倒を見ればいい。でも、そう言う人ほど何もしない。誕生日だけ顔を出して、“良い娘”“良い息子”の顔をして帰っていく。義母の病院にも来ないし、生活費も出さない。

全部、私任せだった。

最初は我慢していた。でも、少しずつ心が削られていった。

何をしても文句を言われる。

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義母は何も言わない。
でも、誰も私の味方をしてくれない。

そしてある日、また義妹が言った。

「お母さん、我慢してると思うよ?」

その瞬間、何かが切れた。

私は黙って押し入れからボストンバッグを取り出し、義母の前に置いた。

「そんなに心配なら、一度そっちで面倒見てください」

部屋が一瞬で静まり返った。

義妹も義弟も、さっきまでの勢いが消えた。

「いや、うちは子供いるし…」
「仕事忙しいし…」

結局、誰も引き取ろうとはしなかった。

私はその時、はっきり分かった。

この人たちは“義母が心配”なんじゃない。
ただ、自分たちが責任を負いたくないだけなんだって。

その日から、私は無理に“良い嫁”を演じるのをやめた。

我慢してまで守る平和なんて、
結局、誰も私を守ってくれなかったから。

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