娘の障害が判明した途端捨てた妹「育てるの無理だからあげる」→10年後妹「今ならいい。返して」俺「残念だけど、もういないよ…」(続)
2026/05/14

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俺の名前は田中純樹、37歳。
妻の紗と結婚してから穏やかな生活を送っていたが、子供にはなかなか恵まれなかった。

検査では異常はなく、ようやく妊娠が分かった時、俺たちは涙が出るほど喜んだ。

だが、出産後すぐ、我が子に障害があることが判明した。
俺も紗も深く傷つき、しばらく前を向けなかった。

それでも少しずつ気持ちは落ち着き、夫婦で散歩をする日々を送っていた。

そんなある日、妹から突然連絡が入った。

家へ戻ると、不機嫌そうな妹と、小さな女の子が立っていた。

「どうした?」

俺が聞くと、妹は冷たく言った。

「子供欲しいって言ってたでしょ?この子、あげる」

妹は再婚相手の連れ子を育てていたが、その子に障害があると分かり、育児を放棄したのだ。

「名前はセーラ。あとはよろしく」

妹はそう言い残し、去っていった。

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俺と紗は震えるセーラを抱きしめた。
言葉は少し遅かったが、感受性の強い優しい子だった。

やがて正式に養子となり、俺たちは愛情を込めて育てた。

成長したセーラは絵に才能を見せ、美術館やギャラリーへ通うようになった。
その才能は次第に注目され、企業からスポンサーの話まで来るようになった。

すると10年後。

突然、妹夫婦が家へやって来た。

妹の夫は目を逸らしながら言った。

「セーラを返してほしい。あの子の絵で生活を立て直したいんだ」

俺は静かに答えた。

「セーラはもうお前たちの子じゃない。返す気はない」

妹夫婦は何も言えず帰っていった。

数日後、妹から手紙が届いた。
自分の過ちを認め、これからは真面目に生きると書かれていた。

その後、セーラは海外で学ぶことになった。


今でも時々連絡をくれる。

俺と紗は、血の繋がりなんて関係ないのだと心から思っている。
セーラが幸せなら、それだけで十分だった。

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