新幹線の車内で、子どもがずっと騒いでいた。
走る、叫ぶ、座席を揺らす。
それでも親はスマホを見たまま、注意する気配すらない。
周りの乗客はみんな黙って耐えていた。
すると隣席のお客さんが、にこやかな顔で子どもに向かって言った。
「かわいそうだね。ちゃんと教えてもらえないまま、ずっと人に迷惑をかける子になっちゃうんだね」
車内の空気が一瞬で凍った。
怒鳴ったわけじゃない。
でも、その言葉は完全に親へ刺さっていた。
親は顔を真っ赤にして、慌てて子どもを座らせた。
騒ぐ子どもより、放置する親のほうが見られている。
あの一言で、それがはっきり分かった。