前の会社の退職理由を言った俺。面接官「もしウチの会社がそうだったらまた辞めるんですか?」→俺「逆にお聞きしますが…」
2026/06/15

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前の会社の退職理由を正直に話したのは、面接の場だった。

私は過去の経験を簡潔に説明し、なぜ転職を決意したのかを伝えたつもりだった。しかし、面接官は少し間を置いた後、静かにこう言った。

「もしウチの会社がそうだったら、また辞めるんですか?」

空気が一瞬、重くなった。

挑発とも試験とも取れるその質問に、私は言葉を選ぶ必要があった。

周囲の面接官も私の反応を待っている。沈黙が続く中、私はゆっくりと口を開いた。

「逆にお聞きしますが……」

面接官の視線がわずかに動く。

「“同じ状況”とは、具体的にどの部分を指していますか?環境、評価制度、それとも人間関係でしょうか」

その問い返しに、面接室の空気が変わった。

私は続けた。

「もし同じ問題が発生するなら、辞めるかどうかではなく、“改善できる環境かどうか”をまず判断します」

感情ではなく、事実ベースでの答えだった。

面接官は一瞬黙り込み、資料に目を落とした。

しばらくの沈黙の後、彼は小さく息を吐きながら言った。

「なるほど……」

その表情には、最初の“試すような圧”はもうなかった。

面接はその後も続いたが、空気は明らかに変わっていた。

そして最後に告げられた言葉は、予想とは違うものだった。

「ぜひ、次の選考に進んでください」

その瞬間、私はこの面接が“質問”ではなく“見極め”だったことを理解した。

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