結婚してから、私は仕事を続けながら家のこともできる限りこなしていた。そんなある日、夫の妹が双子を連れて、何の相談もなく毎週のように泊まりに来るようになった。最初は事情があるのだろうと受け入れていたが、状況は次第に常識を超えていった。義妹は食事の時間になれば当然のように席に座り、使った部屋は散らかしたまま。手伝うどころか「晩ごはん、まだ?」と催促までしてくる始末だった。
私は心身ともに限界を感じ、夫に「もう無理。せめて断ってほしい」と訴えた。だが夫は笑いながら、「たった3人増えただけで大袈裟すぎるだろ」と一蹴した。その瞬間、私ははっきり悟った。この人は私の苦しさを理解する気がないのだと。
私は静かにエプロンを外し、「そう。じゃあ私は出て行きますね」と告げた。そして本当に家を出て、離婚届を提出した。夫は最初こそ強気だったが、義妹と双子の世話、家事の負担を自分で背負うことになって初めて現実を知ったらしい。
けれど、もう遅かった。
離婚後、私は実家に戻り、ようやく穏やかな時間を取り戻した。無理をしてまで守るべき結婚生活などない。自分の人生を粗末にしなかったことを、今では心から良かったと思っている。