旦那の誕生日の食事を用意してたら、旦那「ご飯いつできる?それに合わせてトメコトメを呼ぶ。立派な料理じゃなくても二人は気にしないから^^」全て放り出して実家に帰ってやった。
2026/06/01

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3月28日。

旦那の誕生日だった。

旦那は事業を始めたばかりで、まだお金に余裕があるわけではない。

だから外食や豪華なプレゼントはやめて、家で旦那の好きなものを作ることにした。

昼過ぎから材料を確認して、夕方には下ごしらえを始める予定だった。

私なりに、ちゃんと祝うつもりだった。

16時頃、コトメから連絡が来た。

「ケーキを買ったから届けたい」

それ自体はありがたかった。

ただ、夕方は私も料理でバタバタする。

だから旦那には、

「夕食前は忙しいし、食事中だとコトメも気を遣うと思うよ」

と伝えた。

私はそのまま17時前から台所に立った。

野菜を切る。

肉に下味をつける。

米をといで炊飯器にセットする。

旦那が好きな味にしようと、調味料も少し丁寧に測った。

別に豪華ではない。

でも、気持ちは込めていた。

18時半近くだった。

旦那が急に台所へ来て言った。

「ご飯、何時くらいにできそう?」

私は手を止めずに答えた。

「もう少しかな」

すると旦那は、当たり前みたいに続けた。

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「それに合わせて母さんと妹を呼ぶから」

私は思わず振り返った。

「はああああああ?」

本当に声が出た。

何の話?

いつ決まった?

誰が準備するの?

旦那は私の反応にムッとした顔をした。

「誕生日は家族と過ごしたいと思うだろ?」

私は言った。

「その予定、前もって決めてたの?」

旦那は黙る。

私はさらに続けた。

「料理の内容の問題じゃないよ。材料は二人分、せいぜい三人分くらいしかない。呼ぶなら事前に言ってよ」

すると旦那は、不機嫌そうに言った。

「母さんも妹も、立派な料理じゃなくても気にしないから」

その瞬間、頭の中で何かが切れた。

気にしない?

誰が?

作るのは私。

焦るのも私。

足りない材料で何とかするのも私。

なのに、なぜ気にするかどうかを旦那が決めるのか。

私は火を止めた。

エプロンを外した。

そして静かに言った。

「米はといでセットしてある」

「料理も下ごしらえしてある」

「レシピはキッチンに置いておく」

旦那がこちらを見る。

私は続けた。

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「どうしてもお母さんと妹を呼んでお誕生日会したいなら、残りは自分でやって」

「あんたが自分でもてなせばいい」

「私は知らん」

そのまま荷物をまとめて実家へ帰った。

正直、怒りで震えていた。

誕生日を祝いたくなかったわけじゃない。

義母や義妹が嫌いだったわけでもない。

問題はそこじゃない。

直前に勝手に決めて、私に全部背負わせる。

その感覚が無理だった。

夜、旦那から何通もメールが来た。

最初は謝罪っぽかった。

でも途中から、

「せっかくの誕生日だったのに」

「俺だって家族と過ごしたかった」

「そんなに怒ること?」

という空気がにじんでいた。

私は返さなかった。

翌日、旦那が実家へ迎えに来ることになった。

正直、私は少し構えていた。

また自分のご飯の心配でもしているのかと思った。

でも違った。

旦那はかなりしおれていた。

理由はトメだった。

誕生日当日、ケーキを届けに来たコトメが、私がいないことに気づいたらしい。

事情を聞いて、その場で旦那を説教。

さらに翌朝6時前。

トメが旦那に電話した。

「今から私たち、温泉に行くから運転手して。すぐ来て」

トメ宅までは車で40分以上。

旦那は当然怒った。

「急に言われても無理だろ!」

「こっちにも予定がある!」

そこでトメが言った。

「昨日、お前は嫁子さんに何をした?」

旦那はそこでようやく分かったらしい。

直前に予定を押しつけられることが、どれだけ迷惑か。

しかも準備する側の都合を考えず、

「家族なんだから」

「気にしないから」

で済ませることが、どれだけ相手を軽く扱っているか。

トメは昔から、旦那のこの“直前癖”に振り回されてきたらしい。

子どもの頃から、何でもギリギリ。

相談なし。

思いつきで予定変更。

そして周りが何とかしてくれると思っている。

今回、それを実演で叩き込まれたわけだ。

旦那は実家で頭を下げた。

「ごめん」

「俺が悪かった」

私はすぐには許せなかった。

でも、少なくとも今回は義実家が味方だった。

そこだけは救いだった。

帰宅後、私は旦那に言った。

「次に誰かを呼ぶなら、準備する人に先に聞いて」

「家族だからって、何でも許されるわけじゃない」

旦那は黙って頷いた。

まだ油断はしていない。

人の癖はそう簡単には治らない。

でもあの日、火を止めて実家へ帰ったことは、間違っていなかったと思う。

私が怒ったのは料理の量じゃない。

誕生日を台無しにしたかったわけでもない。

“私の時間と労力を、勝手に使っていいもの扱いされたこと”

それが許せなかったのだ。

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