
その連絡を見た時、正直ちょっと笑ってしまった。
あまりにも変わっていなかったから。
三年前、私がつわりで動けなかった時期に、家に出入りして、夫と関係を持って、そのまま一緒になったのが妹だった。
あの時は本当にきつかった。
体もつらいのに、精神的にも追い詰められて、何も考えられなかった。
結局、子どもを守るために離婚して、妹とも縁を切った。
あれから三年。
出産して、仕事も少しずつ戻して、生活もやっと落ち着いてきた頃だった。
そして今は、心から信頼できる人と再婚している。
あの時とは、まるで違う生活。
だからこそ、あの連絡を見た時に思った。
「本当に何も変わってないんだな」って。
最初は無視するつもりだった。
でも、今の夫が言った。
「一回行って、ちゃんと終わらせてもいいんじゃない?」
その言葉で、少し気持ちが変わった。
どうせなら、逃げるんじゃなくて区切りをつけようと思った。
当日は、両親も含めてみんなで行った。
玄関を開けた妹は、最初は余裕の顔をしていた。
赤ちゃんを抱いて、幸せそうな顔を見せつけるつもりだったんだと思う。
その後ろには、元夫もいた。
でも——
私の隣に今の夫が立った瞬間、空気が変わった。
妹の顔が固まる。
元夫も明らかに動揺していた。
理由はすぐに分かった。
今の夫は、元夫の仕事関係の上の立場の人だったから。
私は何も言っていない。
ただ普通に立っていただけ。
それだけで十分だった。
さらに、子どもが自然に今の夫の手を握って「パパ」と呼んだ瞬間、妹の表情は完全に崩れた。
その時、はっきり分かった。
あの人は、私がまだ不幸でいると思っていたんだと。
だからあんな連絡をしてきた。
でも現実は違った。
私はもう、とっくに前に進んでいた。
しばらくして、妹は急に声を荒げた。
「何しに来たの?」
私は静かに答えた。
「あなたが呼んだんでしょ」
それで終わりだった。
それ以上言う必要もなかった。
帰り道、胸の奥に残っていたものが、少し軽くなった気がした。
仕返しをしたかったわけじゃない。
ただ、自分がちゃんと前に進めていることを、自分で確認できた。
それだけで十分だった。