私「ここ指定席なんです!!」オッサン「こっちは子供連れなんだ。譲れ!!」退かない子連れに困ってると『お嬢ちゃんと交換してあげる』そっち系おじさんが現れ…GJだけど少し怖かった
2026/06/30

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「すみません、ここ指定席なんです!」

新幹線に乗り込み、自分の席に向かうと、そこには見知らぬ親子が座っていた。

窓側には小さな子ども、通路側には父親らしき中年男性。

私は切符を見せながら、できるだけ丁寧に声をかけた。

しかし男性は、面倒くさそうに私を見上げた。

「こっちは子供連れなんだ。少しくらい譲れないのか」

その言い方に、思わず言葉を失った。

譲ってほしいと頼むならまだ分かる。

でも、まるで私が悪いかのように睨まれる理由はない。

「でも、私もこの席を予約しているので……」

そう言っても、男性は動こうとしなかった。

周囲の乗客も気まずそうに視線をそらし、車内の空気だけが重くなっていく。

その時だった。

後ろから低い声が聞こえた。

「お嬢ちゃん、俺の席と交換してあげるよ」

振り返ると、そこには黒い服を着た強面の男性が立っていた。

腕には派手な模様が少し見え、正直、近づくのも少し怖い雰囲気だった。

男性は私に向かって穏やかに笑うと、今度は座席を占領している父親を見下ろした。

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「で、あんたは俺の隣に座るか?」

その一言で、父親の顔色が一気に変わった。

「い、いや……すぐ退きます」

さっきまでの威勢はどこへ行ったのか。

父親は慌てて荷物をまとめ、子どもを連れて別の車両へ逃げるように去っていった。

私はようやく自分の席に座ることができた。

強面の男性は何事もなかったように言った。

「指定席は、ちゃんと買った人のもんだよ」

その言葉に、私は深く頭を下げた。

少し怖かったけれど、あの時ほど頼もしい人はいなかった。

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