突然夫がジサツ。遺書なし、病気なし、仕事のトラブルなし、もちろん双方ウワキもなく原因はわからなかったけど、ある日PCをつけたらあるスレがブックマークされてて…
2026/06/30

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夫が突然、自ら命を絶った。

遺書はなかった。

持病もなく、会社で大きなトラブルを抱えていた様子もない。

私たち夫婦の間に浮気があったわけでもなく、前日もいつも通り夕食を食べ、「明日は少し早いから」と言って眠っただけだった。

だから私は、何度も何度も同じ場所で考え続けた。

なぜ。

何が夫をそこまで追い詰めたのか。

答えのない日々が続いたある日、私は夫の部屋を片づけていた。

机の上には、飲みかけのコーヒーの跡と、仕事用のノート。

そして、しばらく触れずにいた夫のパソコンがあった。

電源を入れると、ブラウザにいくつかのブックマークが残っていた。

その中に、見慣れない掲示板のスレッドがあった。

胸騒ぎがして開くと、そこには夫らしき人物の書き込みが並んでいた。

「妻に嫌われている気がする」

「家にいても、自分だけが余計な存在に思える」

「笑ってくれるけど、本当は無理をしているのかもしれない」

私は息を呑んだ。

そんなこと、一度も思ったことはなかった。

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むしろ夫に心配をかけまいとして、私はいつも平気な顔をしていただけだった。

育児や仕事で疲れていても、「大丈夫」と笑っていた。

けれど夫には、それが距離に見えていたのだ。

さらに読み進めると、誰かの返信が目に入った。

「奥さんはもう冷めてるんじゃないか」

「離婚される前に覚悟した方がいい」

無責任な言葉が、夫の不安を少しずつ削っていた。

私は画面の前で崩れ落ちた。

どうして一言、聞いてくれなかったの。

どうして私も、もっとちゃんと伝えなかったの。

愛していると。

必要な人だと。

その日から私は、夫の死の理由を完全に理解できたとは思っていない。

ただ一つだけ分かった。

沈黙は、時に人を孤独の底へ落としてしまう。

だから今でも私は、仏壇の前で毎日言う。

「あなたは、いらない人なんかじゃなかったよ」

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