元嫁「大学費下さい」俺「一括で払ったろ」元嫁「なくなった」→俺「お前はどうしたい?」子「僕と母さんを捨てたくせに偉そうにするな!」俺「原因はお前の母さんだ!」子「?」→
2026/06/30

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「大学の費用を出してください」

久しぶりに元嫁から届いた連絡は、あまりにも身勝手なものだった。

俺は画面を見つめたまま、思わずため息をついた。

「大学費用なら、離婚の時に一括で払っただろ」

息子が将来困らないように、学費としてまとまった金を渡していた。

養育費とは別に、手をつけるなと約束した金だった。

しかし元嫁は、悪びれもせずに言った。

「なくなったの」

その一言で、頭の奥が冷たくなった。

後日、息子も同席して話し合うことになった。

久しぶりに会った息子は、俺を見るなり険しい顔をした。

俺はできるだけ落ち着いて尋ねた。

「お前はどうしたい?」

すると息子は、握りしめた拳を震わせながら叫んだ。

「僕と母さんを捨てたくせに、偉そうにするな!」

その言葉に、胸が鈍く痛んだ。

どうやら元嫁は、俺が家族を捨てたと息子に言い続けていたらしい。

俺は元嫁を見た。

彼女は目を逸らした。

もう黙っている理由はなかった。

「離婚の原因は、お前の母さんだ」

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息子の表情が固まった。

「……え?」

俺は当時のことを、できる限り冷静に話した。

元嫁が別の男と関係を持ったこと。

その相手との生活を選び、俺に離婚を迫ったこと。

そして息子のために、俺が学費と養育費を渡し続けてきたこと。

息子は何度も母親の顔を見た。

元嫁は最後まで反論できなかった。

「じゃあ、大学費用は……」

「お前の母さんが使った」

部屋の空気が重く沈んだ。

息子はしばらく黙っていたが、やがて小さな声で言った。

「何も知らなかった……」

俺は息子を責める気にはなれなかった。

憎むべきなのは、真実を隠し、子どもの未来の金まで使い込んだ大人だ。

その日、俺は条件付きで息子の学費を直接大学へ支払うことにした。

ただし、元嫁には一円も渡さない。

息子は涙をこらえながら、初めて俺に頭を下げた。

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