出産後…旦那「いい物件を見つけた!退院したら新しい家に引っ越そう!」私(急だな)→実は知らず知らずの間にストーカーが車通勤の私の自宅を特定しようと…
2026/06/30

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出産を終えて、私は病院のベッドでようやく深い息をついていた。

初めて抱いた娘は小さく、温かく、すべての疲れが消えていくようだった。

そんな時、面会に来た夫が、少し硬い表情で言った。

「いい物件を見つけた。退院したら、新しい家に引っ越そう」

私は思わず聞き返した。

「え? 急すぎない?」

出産前から今の家で育児をする準備を進めていた。

ベビーベッドも置いたし、衣類も収納したばかりだった。

それなのに夫は、妙に真剣な顔で首を振った。

「今の家には戻らない方がいい」

その言葉に、胸の奥がざわついた。

夫は迷った末、ようやく事情を話してくれた。

実は数週間前から、私の車の後をつける不審な車があったという。

最初は偶然だと思っていたらしい。

しかし、勤務先の駐車場付近で何度も同じ男を見かけ、さらに私が産休に入った後も、自宅周辺を探るような動きがあった。

「車通勤だったから、家を特定しようとしていたみたいなんだ」

夫の声は低く、怒りを必死に抑えているようだった。

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私は背筋が冷たくなった。

知らない間に、そんな危険が近くまで迫っていたなんて。

もし娘を連れて退院した日に、家の場所を完全に知られていたらと思うと、体が震えた。

夫はすでに警察へ相談し、防犯カメラの映像も提出していた。

新しい物件も、私と娘が安全に暮らせるよう、職場や以前の生活圏から少し離れた場所を選んでくれていた。

「黙っててごめん。でも、出産前の君を不安にさせたくなかった」

その言葉を聞いた瞬間、私は涙がこぼれた。

急な引っ越しだと思っていた。

でもそれは、夫が私と娘を守るために、必死で動いてくれた結果だった。

退院の日、私たちは前の家には戻らなかった。

新しい部屋の窓から差し込む光を見ながら、私は娘を抱きしめた。

この小さな命を守るためなら、何度でも生活を立て直そうと思った。

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