私はまなみ、30歳。中学卒業後すぐ工場で働き始めた。両親が事故で亡くなったとき、1歳下の弟の進学費用を優先するため進学を諦めたのだ。弟は努力して一流企業に就職し、素敵な女性と結婚。双子の娘にも恵まれ、幸せに暮らしていた。私にとっても大切な家族だった。
しかしある日、弟夫婦が事故で突然亡くなってしまう。残された双子の姪は、妻の両親が引き取ることになった。私は寂しさを感じながらも、子どもたちの環境を考えて納得した。
ところが1か月後、義両親が突然私のアパートを訪れ、双子を押しつけてきた。理由は「発達に問題があるから」。医者に見せたらそう言われたというのだ。そして「中卒で工場勤務のあなたなら、問題のある子でも気にならないでしょう」と見下した態度で言い放った。
私は怒りを抑えつつ、双子を引き取ることを決めた。両親を失い不安に震える二人に、「今日から一緒に暮らそう」と伝えると、彼女たちは泣きながら抱きついてきた。
その後、専門家に診てもらうと、発達障害ではなく両親を失ったショックによる不安定な状態だと判明。愛情を注ぐうちに、双子は少しずつ明るさを取り戻していった。
私は実は、工場で働きながら努力して独立し、今では4つの工場を経営している。貯金もあり、双子のために広いマンションを購入した。
するとそれを知った義両親が、今度は「やはり孫は私たちが育てる」と手のひらを返してきた。だが公園で双子に「おじいちゃんたちと暮らしたい?」と聞くと、二人は「絶対イヤ!」と大声で拒否。周囲の人たちの前で義両親は大恥をかき、逃げるように去っていった。
今、双子はカウンセリングを受けながら元気に成長している。私は彼女たちが自分の人生を歩けるよう、これからも全力で支えていくつもりだ。