私は37歳の専業主婦、さつき。夫の洋一と結婚して8年、4年の不妊治療の末、ついに双子を授かった。喜びも束の間、妊娠中から夫は家事の文句ばかりで何も手伝わず、義母は毎日のように家へ来ては嫌味を言い、昼食まで作らせる始末だった。
出産後、里帰りしていた実家から戻ると、家はゴミだらけ。そんな中、義母は「次男夫婦の双子を週末に預かれ」と一方的に命じた。自分の双子の世話で精一杯なのに、夫に相談しても「赤ん坊は寝てミルク飲むだけで楽だろ。嫌なら離婚だ」と突き放された。
その言葉を聞いた私は決心した。
離婚届を提出し、双子を連れて実家へ戻った。
翌朝、夫と義母が怒鳴り込んできたが、私ははっきり告げた。
「もう離婚は成立しています」
さらに昨夜、義弟に確認したところ、双子を預かる話は義母が勝手に決めたことだった。
義弟夫婦も驚いていた。
そこへ父が現れ、夫を厳しく問い詰めた。実は夫は父の会社に勤めていたが、婿という立場を利用して仕事をサボっていたことが発覚。父はその場で解雇を告げた。
逆上した元夫は子どもを連れて行こうとしたが、母が警察を呼び、二人は連行された。後日、弁護士を通じて慰謝料と養育費も受け取り、接近禁止も決まった。
仕事も家庭も失った元夫は、今では元義母と古いアパートで言い争う毎日だという。
私はというと、双子の泣き声に追われながらも、穏やかな毎日を過ごしている。
二人の寝顔を見つめるたび、ようやく本当の幸せを手に入れたと感じている。