「養育費は月2,000円しか届いてない」→毎月20万円払ってるはずが発覚した“息子の横領”と、その末路
2026/03/31

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翌朝、私は迷わず会社の経理部に向かった。

息子・僚太の給与から養育費を天引きして、そのまま元嫁・彩佳の口座へ振り込む仕組みにしていたからだ。

履歴を開いて確認する。

毎月20万円、きちんと振り込まれている。

ここまでは問題ない。

でも——

口座番号が違う。

一瞬、見間違いかと思った。

もう一度確認する。

やっぱり違う。

「この口座、本当に彩佳さんのもの?」

そう聞いた瞬間、担当の里奈が戸惑った顔をした。

「え…課長から、元奥様の希望で変更したと…」

課長。

つまり、僚太。

その一言で、すべてが繋がった。

嫌な予感が、確信に変わる。

すぐに彩佳へ連絡した。

「口座、変更した?」

返ってきたのは、即答だった。

「してない」

——終わった。

さらに調べると、その口座は僚太自身が管理しているものだった。

つまり——

養育費は一度も彩佳の元には届いていない。

毎月20万円。

自分の子どものためのお金を、

そのまま自分で受け取っていた。

正直、言葉が出なかった。

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でも、ここで止まるわけにはいかなかった。

私はその場で口座を停止した。

そして、その日から動き始めた。

二週間。

その間、僚太の行動を確認した。

夜の店。

消費者金融。

見知らぬ女性との出入り。

全部、記録した。

そして二週間後。

経理部の廊下で、僚太が怒鳴り込んできた。

「なんで口座止めたんだよ!」

顔は真っ赤、完全に逆ギレだった。

でも私は一切動じなかった。

「もう必要ないからよ」

「は?」

その一言で、空気が止まる。

私は静かに続けた。

「彩佳さんから聞いたわ。2,000円しか届いてないってね」

その瞬間、

僚太の顔色が一気に変わった。

何か言おうとして、言葉が出てこない。

そこに、追い打ちをかける。

私は机の上に写真を並べた。

キャバクラ。

消費者金融。

ホテルの出入り。

「全部、見てたわよ」

低い声で言った。

さっきまでの勢いは、完全に消えていた。

そして最後に一言。

「会社の経費も使ってたわよね」

完全に詰みだった。

「あなた、今日でクビよ」

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解雇通知を目の前に置いた。

「待ってくれ…やり直すから…!」

さっきとは別人のような声だった。

でも——

「遅いわ」

一歩も引かなかった。

結局、僚太はすべてを失った。

仕事も、信用も。

その後、私たちはある決断をした。

このままでは、また同じことを繰り返す。

だから——

遠洋の船に乗せた。

逃げ場のない環境で、

働いて返すしかない場所に。

今、僚太は海の上で働いている。

養育費は、毎月きちんと振り込まれている。

一方で、彩佳と孫たちは、ようやく落ち着いた生活を取り戻した。

あの日の電話がなければ、

この事実はずっと隠されたままだったと思う。

ただ一つだけ、はっきりしている。

見て見ぬふりをしなかったことだけは、

間違っていなかった。

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