先日、新幹線で東京に向かっていたときのこと。授乳室に向かうと、鍵がかかっていて中に誰も出てこない。10分、20分待っても状況は変わらず、仕方なく車掌さんにお願いして開けてもらった。
中には小さな子どもを連れた母親が数人。どうやら全席指定席なのに、子どもの分の座席を購入しておらず、多目的室で時間を過ごしていたらしい。周りにはオムツ替えや授乳のために待っている人たちもいたのに、完全に占有してしまっていたのだ。
私は思わず眉をひそめる。「せめて2人掛けの席でも購入してくれれば…」ノックしても反応がなく、安全面も心配になる。車掌さんに開けてもらうと、ようやく母親たちは中から出てきた。
後で聞いた話だが、多目的室は授乳だけでなく、さまざまな目的で使用される場所。障害のある方や高齢者も使うことがあるため、占有されるのは非常に迷惑だ。オムツ替えはトイレでも可能であり、ケープなどの準備もできる。にもかかわらず、座席代わりに長時間占領する行為には、誰しも腹が立つはずだ。
この一件で、私は公共の場でのマナーの重要性を改めて感じた。個人の都合だけで他人の権利を侵害することは許されない。短時間の不注意でも、周囲に大きな迷惑をかけるのだ。新幹線という公共空間では、互いに思いやる心が不可欠だと痛感した瞬間だった。