正直、この手の「ベビーカー畳めおばあ」案件、もう何度目だろう。毎回思うのは、なぜ弱い立場のママにだけ矛先が向くのかということだ。大きなスーツケースには何も言わず、ベビーカーだけを執拗に責める矛盾。誰か説明してほしい。
私は3歳と0歳の子どもを連れて満員電車に乗った。ベビーカーを畳み、子どもを抱えながら立っていると、隣の乗客から小さくため息が漏れる。時には「危険だから畳んでください」とマイクで指示されることもある。だが、畳んでいるのに「乗せないなら持ってくるな」とまで言われることもある。
この現象は、公共マナーの押し付けがいかに偏っているかを如実に示している。配慮を強いられるのはいつも子連れだけで、マナーを守ろうと努力している人ほど文句を言われる。正義感ぶった押し付けと、自己中心的な優しさの区別もつかない人が「マナー警察」を名乗る時点で、世の中はズレている。
それでも、共感する声もある。座席代わりに長時間占領する人にムカつく一方で、「電車の中ではお口チャックで」と思いやりを持つおばあもいる。
私たち子連れは、周囲の目を気にしつつも、子どもを守るために最善を尽くすしかない。
結局のところ、公共の場での正義は誰のためにあるのだろう。私たち親が少しでも安全に、そして子どもと一緒に安心して移動できる社会にするためには、声を上げることも必要だと痛感した瞬間だった。