『大学の学費が足りないから、もう一度払って』元嫁の一言で息子が知った、15年間隠されていた真実
2026/07/08

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「大学の学費を出してください。」

離婚して十年以上。

ある日突然、元嫁からそんなメッセージが届いた。

俺は画面を見つめたまま固まった。

学費?

何を言っているんだ。

息子が困らないようにと、離婚の時に大学資金は一括で渡してある。

養育費とは別に、

「これは息子の大学費用だから絶対に使わないで。」

そう何度も念を押して預けた金だった。

俺は返信した。

「大学費用なら、もう渡してあるだろ。」

すると返ってきたのは、たった一言。

「なくなったの。」

頭の中が真っ白になった。

「なくなった」じゃない。

それは息子の将来のお金だ。

数日後、三人で話し合うことになった。

久しぶりに会った息子は、俺の顔を見るなり睨みつけた。

「今さら父親面しないで。」

俺は驚いた。

「どういう意味だ?」

息子は怒鳴った。

「母さんから全部聞いてる!父さんは僕たちを捨てて女を作って出ていったんだろ!」

その瞬間、ようやく全部つながった。

元嫁は十年以上、

俺を悪者にして育ててきたのだ。

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俺は深く息を吸った。

「今日は全部話す。」

部屋が静まり返る。

「離婚を言い出したのは俺じゃない。」

「浮気したのも俺じゃない。」

「お前の母さんが別の男と暮らしたいと言って家を出た。」

息子の顔色が変わった。

「……嘘だ。」

「嘘じゃない。」

俺は離婚協議書のコピーを取り出した。

慰謝料。

財産分与。

そして、

『大学進学費用として○○万円を支払う』

という項目。

銀行の振込記録まで残してあった。

息子は震える手で書類を見つめた。

そして母親に聞いた。

「これ、本当なの?」

元嫁は黙ったままだった。

「違うなら違うって言ってよ!」

それでも何も言わない。

沈黙が答えだった。

息子はさらに震える声で聞いた。

「じゃあ大学のお金は?」

元嫁は小さくうつむき、

「生活費で少し……。」

と言った。

「少し?」

息子が叫ぶ。

「全部じゃないか!」

元嫁は泣きながら言い訳を始めた。

「生活が苦しかったの!」

「あなたのためだったの!」

「仕方なかったの!」

すると息子は首を振った。

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「僕のためじゃない。」

「僕のお金だった。」

部屋が静まり返る。

俺は息子を責める気にはなれなかった。

十年以上嘘を聞かされ続けてきた被害者なのだから。

俺は静かに言った。

「大学には行け。」

「学費は俺が直接大学へ払う。」

息子は驚いた顔で俺を見た。

元嫁は慌てて口を開いた。

「だったら一度私に振り込んで…」

「断る。」

俺は最後まで言わせなかった。

「一円たりとも、お前には渡さない。」

元嫁は言葉を失った。

俺は大学へ直接納付する手続きをその場で見せた。

これなら誰にも使い込まれない。

息子はしばらく黙っていた。

そして椅子から立ち上がると、俺に向かって深く頭を下げた。

「父さん……ごめんなさい。」

その一言で、十年以上積み重なっていた誤解がようやく崩れた。

俺は息子の肩を軽く叩いた。

「謝る相手は俺じゃない。」

「自分の未来のお金を勝手に使われた、お前自身だ。」

あの日失ったのは学費だけじゃない。

一番失ったのは、親として子どもから向けられるはずだった信頼

だった。

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